厨二病をこじらせている二人のドラマーが
共通の趣味だからと言う理由だけでタッグを組み
衝動に任せるまま共同展を開催と言う暴挙に出る。
こばやしさん(@cheep_trip_no_k)
ちょみこさん(@tani_dr)
二人展 『めらんこりーごーらうんど』
開幕早々、入室早々、
おいでませと出迎えてくれる首 吊子(くび・つりこ)ちゃん。
不謹慎なテーマをポップに飾ってくれる彼女の存在が、
展示会のイメージにも通ずる。
イメージカラーは白と黒、時々赤。
喪服と血液、葬式。
そんな人の生き死にに関連付けられる言葉ばかりが浮かぶ。
さて、こちらはお二方の作品の展示スペースを紹介するポップ。
このインフォメーション。
葬儀の際に街中に立ち現れる案内看板のようではありませんか?
この黒い矢印に沿って進むと、
お目当ての彼らに出会えるという。
こばやしさん(@cheep_trip_no_k)
砂時計のフォルムだけど、
砂があるべき場所には黒い何かがおさまっている。
黒く潰されたそれは、物体が何であるかをひた隠しにする。
やがて、その黒は下部を満たし、
佇む彼女さえも葬ってしまうのだと思う。
目は口ほどにものを言う、
だから小さい瞳の中に、様々な情報や世界が広がっていても
おかしくないし、そうだよな、とも思う。
情報は口の代わりに情報を発し、
また情報を受け取る。
そんな関係性を絵画にしたら?
ちょみこさん(@tani_dr)
行き過ぎた思いは誰かを殴り倒してしまうこともあるでしょう。
それが悪意からではなく、善意や愛といったものであれば、
ブレーキをかける判断を誤ることも日常茶飯事かもしれません。
想いの集積により形作られた作品は、
他方から見れば、狂気にも見えやすい。
画面に刺された画鋲の頭が、
反射し周囲を映す様は、こちらを覗いてるようで。
終わりを感じさせる情景は、
儚くて美しく見えると思います。
夕焼け空を見上げたら、流れ星のように、
人が空より落ちて、地面やビルに着弾しそうになっている。
着弾、それは高確率の死。
目に見える終わりまでの時間と距離が、
花火とかぶって見える。
展示コンセプトは「憂鬱」
しかし、憂鬱な世界の中にだって、
僅かだとしても未来とか希望はある。
憂鬱がお二方の作品の原動力なのだとしたら、
その想いはこうやって作品として。
めらん子 『めらんこりーごーらうんど』
開催期間: 2014.9.2 - 2014.9.8
(ぱんだ)