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最後の晩餐に親子丼



すごい展示タイトルだと思いませんか?

「 最後の晩餐に親子丼 」

ご自宅のキッチンで作られたであろう、
親子丼が二つ並んだ展示会のDM。

アーティスト/やまだ さぶさんとお母様による二人展である。




やまだ さぶさんの作品

下書きの痕跡も残されつつ、
ペン入れされた原画・原稿を展示。

雑踏に佇む一人の少女が、
記憶の海で過去を遡る過程。




忙しい日常に揺られ続けていると忘れそうになるけど、
事実や記憶の集積が今の私を形作っている。

今の私を確かめる為に、
良いことも、悪いことも。

全てが私になっている。




やまだ さぶさんのお母様の作品

残念ながら直接お話を伺うことができなかったのですが、
描かれたモデルはやまだ さぶさんご本人ではないでしょうか。

「その時」

何を見て、何を聞いて、何を思い、何をしてきたのか。




時間の経過というものは魔法のようで、
手術や薬でも治らないようなことさえ完治してしまうことがある。

それは、人と人同士の繋がりであっても例外じゃない。
こんな小さな頃は、こうやって母と子が一緒に
ギャラリーで展示会をするなんて考えもしなかったはず。

時間がゆっくりとかけて、
ひとりひとりが触れ合って、
今となる。




最後にご紹介するのは、
お母様が制作された「娘着せ替え人形」だそうです。

しかも、当時実際に着ていた衣類がパーツに組み込まれているとのこと。
足元のパーツの書き込みもすごいこだわり。

服って私達の一番外側にあるけど、
最も外部から目につく、
私達の一部ですよね。

小さいときには小さめの服を着て、
大きくなったら大きめの服を着る。

身にまとう服一つを取っても、
成長の過程があらわである。


山田母娘
『最後の晩餐に親子丼』
会期:2014.9.14 - 2014.9.20

(ぱんだ)