女の子を創る


六名の作家による、
女の子をモチーフにした絵画作品の展示会

『 女の子を創る 』
内田佳那 松丸陽子 三ツ井優香
岩田惟杏≒ぱり 平井さぶ 前田祐作

WEST : 1-F にて開催中



「武器と女」
前田祐作

神々しく光るそれは○ックリマンシールを彷彿とさせる。
昔、私はキラシールと呼んでいました。

思い思いの武器を掲げる女たちは、
縦8×横6に並び、なんとか48!




黒い額におさめられた姿は、
作品制作の姿よりも、コレクションの過程を想像させる。
そして、その想像のきっかけになる武器であるが、
割れたビール瓶、傘、松明...
RPGの序盤で入手できそうである。

これは、集めたくなる。


「まな板の上の恋」
平井さぶ

彼女が「魚」だとしたら
縛られ身動きを封じられ
まな板の上に寝かせられている構図である。

この後、食される為に捌かれるのだとすれば、
髪を甘噛みし、上目遣いにこちらを見る彼女の瞳は
何を意味するのか。
今から自分を殺そうとする板前さんに、
恋をしたのかもしれない。


「ぱりちゃんはエンジェルでアイドルなんだよ!」image
岩田惟杏≒ぱり

キャンバスの側面から飛び立つ為の羽根が生えている。
加えて、画面の上に吹き出し「指さして」が乗っている。

そんな平面から逸脱しようとする様は、
エンジェルとアイドルという華のある二つの役柄を
同時に主張しようとする強いメッセージとかぶる。

また作品のタイトルは口語であるが、
彼女自身の声/ファンの声 どちらで捉えるかで
大きく転換するイメージであることが面白い。

「誰にも聞こえない音」
内田佳那

この作品には人間と金魚と蝶が同居している。
生きる環境/食物/生態系も異なる三種の誰にも
聞こえない音がここにはあるのだとしたらーー

生物を生きたままスライスし、
その断面図を見せるようなスリルが内田さんの絵画にはあると思う。

ふと取り上げる一つの動作/仕草が、
実は私達の深い所に繋がっているから、かもしれない。


「目醒め」
三ツ井優香

黒い海と黒い花。
画面全体、下地にも渡る黒色の痕跡。
コールタールのようにどろりとして、
不健康な強い香りを放つ環境の中より
三つ目の彼女は目醒た。

訝しげに開いた瞳は、
目醒めの直後だからかもしれないし、
早速何事かを注視しているのかもしれない。


「yurufuwa」
松丸 陽子

べったりと背景を塗りつぶした黒の前に、
佇む一人の女性。

髪の束分だけ動かされた筆跡、
唇の皮の上の光沢。
不自然な程、姿形が明瞭に浮き上がっている。

彼女の瞳の奥底を覗き込むと、
白い光の存在が確認出来る。

彼女のこの表情を作ったものは
一体何なのか、知りたくなる。

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『 女の子を創る 』

展示期間:2014.8.26 - 2014.9.1
展示会場:SPACE WEST 1-F

(ぱんだ)