" 多摩美術大学プロダクトデザイン専攻3年生の4人が、
いつもと違った方法で表現を試みます "
サラ・フォーク
「ごろごろ夏野菜のパスタ」
暑いと、恋しくなる。
さいとうめぐみさん
発色の良い絵の具で描かれたのは、
真夏の日差しを受けて、
真っ直ぐに育った野菜たち。
青空を思い出させるブルーバックを背に、
彼らが舞台の物語が、
今、幕を開ける感じがする。
鈴木颯太さん
ナスという野菜、食べ物が、
四角く、機械のパーツのようだ。
ナスのお尻が下方に折れ曲がっているデザインが
私個人、大変気に入っております。
人工的なデザインをにおわせつつも、
「白いテープで徐々に曲げていきました」
みたいなアナログな手法の香りがする。
伊藤謙二郎さん
「 嘘つき 」
紙粘土/アクリル
オクラである。
歯を突き立てれば、
内容物がねばっとした粘液と共に飛び出してくる。
そんな過去の食事を思い出して、
作品を眺めて、その硬度の違いを思う。
本物と作り物の違い。
例えば、「嘘つき」の表面には微細な毛は生えていない。
でも、これがオクラならば、オクラである。
それは、去勢されたモノでも、あるかもしれない。
鈴木真央さん
「 憧れの夏 」
夏野菜のパスタ、という言葉を見て、
夏野菜のカレー、という言葉を思う。
夏という季節において、
何故、野菜の色味はこんなにも魅力的に見えるのか。
熟したトマトの下、
コケ/草が、自然とパセリのように思えてきた。
写真が貼られたパネルの木目、
グリーンの芝生による縁への装飾。
あぁ、トマトにかじりつきたい。
ごろごろ夏野菜のパスタ
目で楽しんだら、次は舌で堪能しましょう。
作品の事を思い出しながら。
8/25(MON)、1日のみの展示会
(ぱんだ)