小野田明恵さん
山田圭織さん
二人の女子大生が撮りためた
ガールズポートレート。
WEST : 1-A
抱きしめすぎて黒ずんだぬいぐるみのような、
煮詰めすぎてベトベトになったジャムのような、
ぬり重ねすぎて潰れたルージュのような、
女の子を。
煮詰めすぎてベトベトになったジャムのような、
ぬり重ねすぎて潰れたルージュのような、
女の子を。
- コンセプト文抜粋 -
何かを犠牲にして、何かを手に入れる。
そんなことの繰り返し/日常を経た女性達が、
今回のモデルなのかなと思った。
モデルとしてカメラの前に立つ時って、
まずはキレイに、可愛く、かっこよく、撮って欲しい。
その為に、あのとき見かけた雑誌のモデルを思い出して、
普段は絶対にとらない格好とか。
とっちゃうかもしれない。
だから、
それらの大半はどこかにあったものの模倣。
そこら中に沢山の近しいモノ達があるんだと思う。
『 がるぽ!』
煮詰め過ぎたジャムのような色で
展示会のタイトルは彩られてた。
それは蛍光色のように人工的な配色で、
どこかで消費という言葉がちらついて、
間接的に現代を表しているんだと思う。
展示された写真作品の数々は、
別途、言葉で語ることはない。
外見の華やかさとは対照的だ。
飾られた写真作品の多くは、
モデルの表情が伺えない。
だからこそ、
空気が濃く感じられる。
(ぱんだ)