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たご 『またきてバブ毛』 [203:8/5-8/7]

 多摩美で油画を専攻している二年生、二人の展示です。

まずは、谷ノ上 果琳(たにのがみ かりん)さん




谷ノ上さんの表現に置いて重要視されるのは、色。
基本混ぜることなく、色を使います。
気持ちを作ってキャンバスに向かい、さらに気持ちを上げ続けてくれるような色をのせていくのだそうです。
色には優劣がなく、バランスや視線の流れなどを意識して、
描いていきます。
筆のストロークの中で、流れ、うねり、かすれ、重なり合う色たち。
油、アクリル、木炭など様々な画材を使用しているので、
それぞれを谷ノ上さんがどの様に調理しているのかもお楽しみ下さい。

ここからは呉 暁可(ご りょうか)さんの作品。
こちらの作品は、何枚かで一つの作品となっています。
"dowa"、不思議な語感のタイトルがついていますが、
妙に作品にぴったりなのです。
意味を知りたいような、勝手に想像して一人で楽しみたいような・・・。


塗って、丸めて、壊して、開いて、また手を加えて。
胸の中に確かにある「表現したいもの」が言葉にならなくてもやもや、
その中で手を動かしては試行錯誤し続けている軌跡がここにあるのです。
そんな今の状態だからこそ作れる作品とその過程が、
妙にまぶしいものに映ります。
本人には苦しく感じられるかもしれないけど。

本日までの展示になります。

DF STAFF KOZUE