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伊藤 茜



伊藤 茜さん 個展
2014.4.4 - 2014.4.6
WEST : 1-A にて 開催中






"光の中に、闇の中に、水の中に。
そして今は心の中の彼女たちを描いています"


昔は見えて いた 。
昔は見えて いた かもしれない。
昔は見えて いた と思い込んでいた かもしれない。

いつか、心の中に居た少女たちの姿を描く。


蛹 - SANAGI -

記憶は曖昧であるし、
そもそも確かな形を持たない。

それを絵に描き留めることは、
形を与えることでもありましょう。


蝶 - CHOU -

作品一点毎に付けられた名。
少女たちは名を担うものであるか、
名を象徴するものであるのか。

蝶とは果たして、
どのような姿形をして、
何者であったのか。

眩い背が羽ばたく。


蕾 - TSUBOMI -

蕾とは未だ咲いていない花の状態を示すが、
私は「行動」のように思うことがある。

数秒後、数ヶ月後を見据えて、
それが時間であるのか、季節であるのか。
その時をじっと待つ。

時の流れに身を置く行為であると。


光 -HIKARI -



私たちは、夢と同じもので出来ている。
ーウィリアム・シェイクスピア(テンペストより)


伊藤さんが引用された一文。

言葉の意、重量、触り心地さえも
伊藤さんの作品は、一文の上をなぞるようで。

会期日 : 4/4(fri) - 4/6(sun)

(ぱんだ)