「フタツカヒトツ」と題された由紘さんの作品。卵を割ったら黄身が二つ出てきたところでしょうか。それとも目玉焼きを作ろうとして卵を二つ割って焼いているうちに卵白がくっついてきて一つになろうとしているのでしょうか。
簡略化されたフォルムに淡い輪郭線、クリーム色を基調とした画面が由紘さんの作品の特徴です。
丸みのある形態、丁寧に塗りこまれた絵具、何度も絵具を重ねながら線や面を構成しているので、絵肌に見ごたえがあります。
こちらは「Cream」と題された未典さんの作品。ホイップクリームをしぼり出した時の色々な形状をモチーフにしています。
絞り口からクリームを出した時に出来る、クリームの波打ったツノが丁寧なタッチで描かれています。
丸いクリーム、長く絞ったクリーム色々なクリームの表情を沢山の小さなキャンバスに描いています。
卵をモチーフにした由紘さん、卵を使ったクリームを描いた未典さん、
そんな風に二人の作品を関連付けて観賞しても面白いのではないでしょうか。
展示室で二人が織りなす世界をご堪能下さい。
DFG 上園