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JAM JAM JAM



森葵さん[絵画] くりたまきさん[写真] 小川純矢さん[絵画]

三人のアーティストが作り出した3.2㎡
" JAM " WEST : ART POCKET にて開催中!!



 

まずは展示の全貌をご紹介。
いかがでしょう、遠目で見ただけでもお三方の作品は
個性が強く、独立している印象がありませんか?

それが、もっと近づいて。
作品を鑑賞してゆく内に、不思議とかみ合わさって、
なんとも言えない味になるのです。
ヴィレッジ ヴァンガードとかにおいてある
どこか異国で売られているどきつい色のキャンデーみたいに。




それが例え人の生死に関わるモチーフが取り扱われていたとしても
森さんの作品はポジティブな外見をしている。

 最も目を引くのは、画面左手側にあるブリーフを描いた作品。
強烈な赤をバックに、でかでかとブリーフをしかける。
情熱の赤、熱情の赤、血液の赤。
そしてブリーフは(売約済)です、さすがです。



彼女の作品に対して暴言を投げかけられたとしても、
それは褒め言葉に置き換えられてしまうのではないか。

作品から伝わるイメージは私達の心を鈍器で殴るから
その感想は少々乱暴な事になってしまうのは
致し方ないのではないかと思う。

方法なんかどうでもよくて、
とにかく衝撃を与えようとする、
でも構えはなく、自然体。
それが森葵さん。




小川純矢さんの絵画作品は、
どれでも数ヶ月単位の時間をかけて描かれる。
画面全体に散るアクリル絵の具、
そしてふと表れる具体性。

混濁した情報を糧にうまれたのか、
それとも混濁した情報を生み出した主か。
考え込むには充分過ぎるものが支持体に定着している。



小川さんの作品の中で、最も気になった作品はこちら。
実は、横で出展されていた くりたまきさんも同意見。

出展作品の中では最も最近に描かれた作品とのこと。
吹き出すように乗った赤、
平面作品とは思えぬほど、立体感がある。
写真越しでも体験頂けるのではないでしょうか。

とんでもない圧力が、
濃いフレーム内に閉じ込められている。




最後にご紹介するのは くりたまきさんの写真作品。

観覧者側の一方的なもの言いではございますが、
彼女が切り取るのは引き延ばされた日常の中にある日常 だと思う。

私自身、生活の中にある何気ないものこそ
最も生々しい結果を示すものだと思っているから
そういう答え方なのかもしれませんが。




その瞬間にしか現れない日常が
今この瞬間も沢山あって。
人間の能力では捉えきれない事象も沢山ある。

それらは、切り取ることで、やっと見つけることができる。
捉えられた数秒、何十分の一秒は、
くりたまきさんの見えない魅力そのまま。


と、ここまで文章を綴って、
改めて不思議なかみあわせであると。

展示は 3/4(火) までの公開です。

(ぱんだ)