2014.3.23 - 2014.3.29
工藤優果 寺川莉紗 永井志保
女子美術大学と武蔵野美術大学の学生3名による展示会。
日本画、イラストレーション、ペン画、と
それぞれ異なった雰囲気の作品を展示されていました。
工藤優果さんの作品。
胡粉の持つ白の美しさに見惚れ、以来白を大切に描画しているそうです。
確かに、全ての作品に共通する薄い膜のような白。
焼いた金箔や、遊びが見られる筆遣いなど単調ならざる描画が工藤さんの持ち味。
色の選び方も観賞者を引き込む美しさがあります。
ペン画を描かれているのは永井さん。
微細極まる線が生む世界は完成された異世界。
それが見慣れた世界の、しかも俗物っぽいものから成っているのが面白いところ。
当たり前のように鎮座する看板や置き物、橋や建物。
郷愁を誘う素材を集めることで、日本人の潜在的な意識を引き出すことに一役買っています。
なかなか他に類を見ない作風ではないでしょうか。
外国人女性のポートレイトを描かれている寺川さん。
ご覧の通り、雑誌などに掲載されていそうな洒脱した雰囲気。
これだけ描けるのであれば、違った被写体のも観てみたいと思うのが観賞者としてのサガ。
今後どう変化していくのかが楽しみな寺川さんのイラストです。
8月に行われる学生限定のデザインフェスタ「學展」のパンフレットを持って頂きました。
皆さん雰囲気のいい方々ばかり。ノリもすごくよくて助かりました。
部屋に片隅にあった無心のすすめという本。
これは何ですか?と聞くと、永井さんのお父様が出されている本だそうです。
実は、由緒正しきお寺生まれの永井さん。
うーん、探れば探るほど面白い彼女たち。
今後の動向からも目が離せません。
--- chida ---