カトウ リサ、ナカムラ マナミ、トモエ コウスケ［FIVE GROUP EXHIBITION］［WEST2-C:2014/3/17〜19迄］

 カトウ　リサ、ナカムラ　マナミ、トモエ　コウスケさんの展示ですが、お一人体調を崩されているので実際はナカムラさんとトモエさんによる展示を開催中です。
写真は自身の作品とトモエさんです。展示名［FIVE GROUP EXHIBITION］は前回、５名でグループ展を開催し、今回はその一部メンバーでの展示ですが今後も共に活動していきたいという思いを込めました。今回在廊されていたトモエさんにお話を伺いました。

前回の展示の様子
http://designfestagallery-diary.blogspot.jp/2013/02/fives-1-d220-222.html

 こちらはトモエさんの作品です。自転車で友人宅に行き宿泊、翌日帰宅しようとした所、外は膝迄の大雪。その大雪のなかに残された自転車の轍を抽象化して描きました。
学校に入学した頃はデザインを学ぼうとしていましたが、昨年、スペインを旅行しダリやピカソ等の作品を実際に観て、自身の描きたいものを制作していこうという思いに至りました。

 トモエさんの三連作、順番に合わせるとフランスの国旗になるそうです。
普段よく自転車で色々な場所に旅に出ることが好きで作品にはその時の風景や体験が織り込まれています。絵の具の層はその風景の蓄積を表しています。

絵画を描くにあたり、なんと彼が実際に普段乗っている自転車のタイヤに絵の具を付けて、パネルの上に転がしました。タイヤには今もうっすらと残る絵の具の色。

 こちらはカトウさんの作品です。ガラス質の鏡が貼付けられた絵画、一方は絵の具のみで描かれています。絵画とは何なのか、探っているようです。

こちらはカトウさんとトモエさんのコラボレーションによるドローイングです。
ドローイングは二人の思考の痕跡、この中から作品が新たに生まれるかもしれません。

トモエさんのお気に入りの自転車は画材になったり、東京から京都までの旅の道連れになったり様々に変容します。
この自転車、実は普通のママチャリをカスタマイズして乗りやすい様にしました。今後もこの自転車は変化していきます。
自転車と共に彼等の作品がどのように変容していくのかとても楽しみです。

DFG　上園