横浜美術大学工芸領域で出会った4名の鈴木さんによる展示を開催しております。
名字とコースは同じでも、表現は4名4色です。皆さんの頭文字でハイ、『S』ポーズ!!
鈴木葵さんのテキスタイル作品です。自分自身に植物の名前がついているので植物にとても惹かれるそうです。顔料スクリーンプリントという技法で布地に柄をプリントし、葵さんが縫製した小物が並んでいます。優しい色彩とユニークな形が魅力です。
こちらは、すみれさんの作品です。鉱物から植物が芽を出し、生えているイメージを形にしたオブジェです。真鍮を中心とした素材です。鍛金、彫金、鋳造、鋳造などひとつの素材を形にするために様々な技法が盛り込まれています。茎や葉の曲線ラインが金属の堅いイメージを払拭しています。
こちらもすみれさんの作品です。色とりどりの樹脂と植物のやわらかい曲線、テーブルに落ちたシルエットもユニークです。
不思議なテキスタイルの作品は麻希子さんの作品です。こちらは何の素材でしょうか?
近くに寄ってよ〜く見てみると…
レシートに糸を縫い付けた作品です。バックは実際に使用できる位の強度があります。
服飾の勉強をしていた麻希子さん、その時に布以外の素材に糸を使用しても刺繍作品として成立するのでは?と考えていました。こちらはカップラーメンの蓋に刺繍したものです。
卒業制作展ではこちらのパーツを沢山制作して壁面に展示されたそうです。こちらは展示室内のポートフォリオでご覧頂けます。
由香さんの作品、メッキの針金を使用したブローチと鉄の無垢の棒を使用した花器です。
「自立」、「成り立つ」をテーマに制作しています。金属を加工する際に、火と溶接を使用せずテコの原理を利用し自力で形成しました。
ブローチは一筆書きのように、一本の針金で出来ています。デザイン画は描かず素材と対話しながら形成しました。子どもの頃から針金をいじる事が大好きだったそうです。
こちらもテコの原理を利用した作品です。3つのパーツは独立していて、展示の場に応じて組み合わせを変えられるそうです。ギャラリー以外の場所でどのように見えるのか気になるところです。
鈴木さん達それぞれの表現の違いを是非堪能して下さい。
DFスタッフ 上園