フィリピン系カナダ人アーティスト、Paulina Constanciaさんの個展です。
Paulinaは一昨日日本に着いたばかりですが、とってもフレンドリーで感じが良く、国籍や年齢を問わず、誰とでも話をしています。
こちらの絵はスケジュールの画像に使われていたので見たことはありましたが、原画は印象が全然違いました。布やグルー、テキスタイル用の画材など様々な画材を使っていて、凹凸があり、画材の相違による質感の多様性が感じられます。ちなみに顔の部分に使われている布は、バティック(インドネシアやマレーシアで作られるろうけつ染めの布、伝統工芸の一つ)です。
写真ではどこまで伝わるのかわかりませんが、一部をアップしてみます。お風呂のタイルのつやっとした感じやタオルのふかっとした質感が伝わってきます。とても生き生きとしているんですよ。
こちらはA. J. Jenkinsの曲"When the snow falls"にインスパイアされて作成されたもの。原曲は、動物の親子の映像とともに「もし雪が降ったら温めてあげる、太陽が照る時は日陰を探してあげる・・・」という歌詞が歌われます。
上の絵の一部です。
強く風が吹くなかで寄り添う親子。渦を巻く風の激しさや、揺れる花、女性の髪が枝になり葉がそこから出ているという描写が面白いです。また、頭上に浮かぶ凧も象徴的。糸がなく、自由に羽ばたく凧は夢を表しています。
バナナボートにシュノーケル、浮き輪、砂のお城など、うきうきするモチーフが詰まってます。そういえばPaulinaの生まれはフィリピンのセブ島、有名なリゾート地です。
セブ島には、五月にオープンした彼女のミュージアムもあるんです。ここに行けば、彼女のこれまでの作品をいつでも、たくさん見ることが出来ます。
http://mona-cebu.com/
Paulinaはフィリピンで生まれ、服のデザイナーとして働いたり、コミュニケーションを専攻したり、アートを学んだりと様々な経歴を持ち、しばらくカナダに住んでいましたが、二年前からシンガポールで家族と暮らしています。
絵画や詩などの創作活動の他に、環境に対する活動や、女性と子供の為のワークショップ、アートセラピーなども行っています。環境や愛なんて誰にでも言えることかもしれないけれど、彼女の言葉には説得力があり、耳を傾けたくなります。
展示は8/4(日)まで!
ワークショップをやりたいとも言っていたので、是非遊びに来て下さい。
http://www.paulinaconstancia.com/
DF STAFF KOZUE