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Sin_g presents 「スーパー曼荼羅」

WEST館1階 ART PIECEに於きまして、
参加型プロジェクト作品が進行中です。

アーティストSin_gさんの展示です。

今年4月にDFGにて開催されました
「スロウアートビエンナーレ」にもご出展頂いた作家さんです。


兎にも角にも、先ず今回の展示のステートメント/コンセプトはこちら。



曰く
「動物と人間を隔てるものは、抽象に対する革命があるか否かに依る。」
いいですね。
多くの先人達が同様のことを述べてきましたが、美術の声明としてもど真ん中の正論です。

人は言葉で思考し、抽象概念を持つことで美をイメージします。
人間のみが、思考を具現化・表現するのです。
そうして、それこそが「お絵描き」ならぬ「ファイン・アート」なのです。
へへ、まじめか...。

で、Sin_gさん、
曼荼羅(幾何学図形と概念図)を展示フォーマットにえいっ!と持ち込んだわけです。
えいっ!の模様はこんな感じです。


 
こうきましたか。
きましたね、軸装です。
掛け軸って、天地や本紙背の生地や、上からのひらひら(風帯)など、
比率、バランスが全て決められているんです。
永い年月をかけて、「これが一番綺麗じゃん」となったわけですね。
それをSin_gさんはフォーマットにしちゃったわけです。
曼荼羅ですから。
そりゃもう展示形式として、観せ方としては完璧なわけです。

あとはコンセプト、ま、これが当然一番大事なんですけど笑
でもってご覧のように3幅の掛け軸、各々の横にこんなものが。


まじめですね、Sin_gさん、まじめまじめ。

間違っても、丑の日とは何ですかとか、
ザッケローニとは何ですか、とか
ノンアルコールビールとは何なんだよとか、
長期予報でこの夏は猛暑続きとは何でなんだよどうにかしてよとか
まあ、言わないわけです。

ファイン・アートなわけですからそりゃ。
で、そのお答えを来場者さんに書いて貼って頂く、と。
曼荼羅を作っていくわけです。

ではその貼られたお答えをば少し。


これは「美とは」ですね。
「hard work どりょく」
いいですね「どりょく」、仮名の「どりょく」は新鮮です笑


「死とは」
memento mori、「死を思え」ですね。
「まっくら」
うーん、確かピグミーチンパンジー通称ボノボのカンジ君もこんなことを言ってました。
でもボノボはイメージ直結なので、思考を具現化=アートにはならないわけです。


でました「愛とは」
でました、って...。
で「勘違い」
寂しくなります笑
もひとつ。


これはやっぱり「愛とは」ですね。
間違っても「死とは」ではありません。

みなさん、まだこの曼荼羅、空きスペースがございます。
貼付ける紙もこんなにご用意されています。


明日27日まで、この曼荼羅作りは続きます。
是非ご参加下さいませ。
このコンセプト提示、経過が、この展示をアート作品として成立させています。
永い年月をかけて組み上げられた軸装の美。
その上に、あなたの思考が「ファイン・アート」のパーツとして組み込まれます。
ぜひぜひ。



DFGスタッフ 石田