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やまの ひぃとぅ 『シラバス』 [202:4/3-4/6]

EAST二階に上がると、どーんと目に入ってくるのがこの絵。
上手いとか下手とか、花と人のバランスとか、どういう状況なのかとか、何故裸なのかとか、何故そんな表情をしているのかとか、そんなことはさておき、とにかくパワーを感じます。

やまの ひぃとぅさんの初めての個展です。
タイトルは『シラバス』
大学を卒業し、社会人を経験した上で、やまのさんは現在専門学校でイラストレーションを学んでいます。一年目が終わり、残す所あと一年というタイミングでの個展。「この一年どんな思いで絵を描きたいのか」という自分への問いかけから、このタイトルに決めたそうです。


こちらは写真ではありません。絵です。
緻密に、精密に描かれていて、近寄っても「写真かな」と思ってしまう。先ほどの「どーん」と同じ人が描いてると思うと、面白い。

こちらもやまのさんの技量を見せつけられる一枚。
ジーンズの生地の触り心地まで伝わってきます。


そういう緻密な絵を描いていると、やっぱり「どーん」と自分のエネルギーを解放したくなってしまう。
こちらは以前ライブペイントを行った時のもの。
ベランダに出しているので、鑑賞は晴れた日限定です。



緻密と「どーん」の間に位置するのがこれらのイラスト群でしょうか。
劇的な構図やストーリー性、鮮やかな色彩、塗り重ね方、どれを取ってもやまのさんの個性を感じます。


「どーん」と描かれた彼女の絵画のように、惜しみない笑顔で迎えてくれるやまのさん。
展示会場に行くともれなく、「抽選」にも参加出来ます。

「気分によって様々なBGMで絵を描いてます。ロック、クラシックの時もあればポップスやアニソンの時も!」と興味の幅が広いやまのさんです。ラフマニノフ『ピアノ協奏曲第二番』の誕生秘話を聞き、実際に流してもらいつつやまのさんの個展を鑑賞しました。感情の緩急の差が激しい協奏曲と、様々なテイストが混在するこの展示会、重なり合う部分が無くもないような・・・。

さて、この春休みが終われば専門学校もあと一年。やまのさんはどんな「思い」で絵を描いて(どんな絵を、ではなく!)過ごすことになるのでしょうか。

DF STAFF KOZUE