イワシタさん/オカダさん/ヤマザキさん
3人の女性作家による展示会
「 あお展 」
WEST : 2-B にて開催中
イワシタカナさんの作品
スペースの凹凸の溝がある場所
つぶらな目をしたインコの立体作品を展示。
「ここはどこだ?」と壁から周囲を警戒し、
「下は大丈夫か?」と地面に首を突っ込んで、
再び目の前の壁に体をうずめていく。
壁にかけられた3点のボックス
その扉には動物のシルエットが描かれている。
試しに一番右のボックスを開けてみる。
たらこ唇、ごまみたいな目、団子みたいな体
丁度良く彼らの数、形にフィットしたボックス。
見続けていると、ひょいっと口に放り込みたくなった。
たこ焼き感覚と言いましょうか。
残り二つ、ご自身で確かめてくださいね。
オカダリナさんの作品
グルーガンを用いて描かれた作品。
半透明の素材は、照明の光を透過し/蓄えることで、
より魅力的な素材へとかわります。
今作品は中央に集中したブラックと散らばるホワイトとが、
僅かに降り混ざり生まれたグレイ部分が美しい。
" ミチシルベ "
(作品の一部)
次にご紹介するこちらの作品は、潤いを感じるブルー。
溶けて、繋がり、硬化する。
この過程を経て制作された作品の横には、
オカダさんのメッセージが綴られている。
ー ブルーな気持ちをテーマに、悲しい、寂しいという思いを
発展させて考えると、家族へと繋がった。(一部抜粋)
ヤマザキアキコさんの作品
" WATER "
作品中に文字が隠れているという今作品。
タイポグラフィに興味を持ったことが制作のきっかけとのこと。
不定形である水という存在が、
画面内部を縦横無尽に波打つ。
スーパースロー映像で確認すれば、
私達の認識の外側では、
このような光景が繰り広げられているのかもしれない。
でも、軟体動物のように、
この 水 という対象は意思を持って、
何かしらの運動を働いていると思ってしまった。
飛び散る水滴が、臓器/肉体の一部分のように
ー見えた
お三方が制作された作品のカラーは、見事に棲み分けられており、
小部屋ながらもバリエーションに富んだ展示会。
展示会は本日が最終日です。
お急ぎ下さいませ。
(ぱんだ)