" 脳髄博士と星之助手によるアングラめいた奇形ちゃん等の標本博覧会 "
ぎりぎり展の舞台の上で開催中。
WEST : 1-D にて
脳髄博士(ノウズヰハカセ)
作品の全貌/全体の描写力もさながら。
カメラを向けると、部分的に抽出したくなる欲求がふつふつ沸き上がる。
装飾一つ、パーツ一つが魅力的に描き上げられているからでしょう。

(軍人・奇形・欠損好キ)とプロフィールにも記載がございます通り、
至る所でその趣向が露に露出。
登場人物全てのバックグラウンドには暗雲が立ちこめる。
同じ境遇を体験できるとしたならば、
切除したくなるような記憶の波に飲まれるだろうと。

特徴的だと私は感じます。
(笑えない)ブラックジョークがふんだんに散らされている様。
モチーフも製作手法もそうだけど、コンセプト思案時のこと。
口の両端をねじまげるような笑顔をしてさ。

こんなことを描写してやろうか。
なんて考えていらっしゃるのではないかと。
困った、乾いた笑いが起きてしまう。

「 妄想出産中の陸軍大使 」
患者103号
部分的なトリミング写真。
複数ある目玉に釘がサクサク刺さりました。
その横に散らばる釘の針がいびつに曲がっていて。
これはどうしようもなく精であろうと。
それが排泄行為を促す場所に散乱するなんて。
どうやって笑おうか。

星之杏奈(助手)
◎趣味・解剖実験・文化人形作リ
「 球体少女 」
星野さんの作品をご紹介する一枚目の写真にこちらの写真をセレクトしました。
少女の柔肌を表現する曲線と赤み。
そして湿り気を帯びた髪。
赤ん坊にも似た感情を抱きます。
脳髄博士と同じように、少女らのバックグランドにも
黒い歴史が見え隠れします。
違いがあるとすれば、星野さんの作品は、
日常生活の中に有る壁によって消耗/すり減らされているかのよう。
未来ではなく、今この瞬間、この身に触れる現実的な壁。
靴を履いて、アスファルトを歩けばどうしたって靴底はすり減る。
それくらい当たり前の出来事によって、心はえぐられる。
構成としては画面の多くを少女/女性が占めています。
女性の身体/外見に対しての興味の度合いが大きいのでしょう。
背伸びすることなく、オトナな女性もいらっしゃるのだけど、
ある年齢より上は描かれていない。
多分、背伸びしたり、厚底ヒールを履いたり、ジャンプしたり、
"可能"な高さを確かに認識しつつ描かれているのではないかと。
だからこそ、絵は重い。
上記作品写真のように、「現実と幻想」を一緒の場所に押し込んだって、
あり得る可能性を意識してしまう。
夢見る少女だって、四六時中夢に落ちているわけではなく、
現実の軋轢の中が歯を食いしばって、
つかの間に休息を取るのです。
素敵な夢を見たいね。
どうか悪夢になりませんようにと
展示日程 / 4月15日(日) ~ 4月21日(土)
(ぱんだ)










