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ラベル 【企画展】ぎりぎり展 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
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クロはる 『義理義理チョコレイト』:本日まで EASTアートピース

EASTアートピースでは
クロはるさんによる
『義理義理チョコレイト』
開催されました。







食卓に並ぶ食器。
その中にはウサギの姿。
切り裂かれた腹部にチョコレイト。
詰め込んでいるのか、
それとも出しているのか。

背景に使用された黒みがかった赤色が
作品に凄みを持たせているようです。

*sally*

このみ 『小便少女』

EAST1階のトイレでは、このみ 『小便少女』を開催中。



履いているのはパンパース。
小便少女、ぎりぎり展へのやる気を感じます。











荒削りな感じが彼女の欲望をそのまま表現したようです。
トイレというスペースを上手に使ったぎりぎりな作品。
ぎりぎり展の中でも強烈なインパクトを与えた作品ではないでしょうか。


まいこ

城台 宏典 『Obedient Aesthetics』:本日まで EASTアートピース

EASTアートピースにて
城台 宏典 さんによる
『Obedient Aesthetics』が開催中です。


福岡県在住の城台さん。
写真を素材として使用した
フォトコラージュ作品です。

作品内に見受けられるペンギンたちは
他の種族達の代弁者としての
リアクション要員という役割を担っているそうです。

本日までの展示です。
ぜひご覧下さい。

*sally*



城山 香菜:本日まで EASTアートピース

城山 香菜さんの展示が開催中です。



-白と黒-

対極ともいえるこの二色を
キャンバスの上で巧みに操る彼女の作品。
細密な描写に魅了される人は
後を絶ちません。


糸で繋がれた二人の人物。
左の女性の腹部に注目してみると
へその緒のようなものが見えます。
腹部の膨らみは、懐胎を意味しているのでしょうか。
スカートを履いている恐らく女性であろう右の人物。
二人を繋ぐのは細い糸。
糸には蝶々結びの結び目もあり、
簡単にほつれてしまいそう。
お互い背中を向けた状態の二人の描写は、
現代の希薄な人間関係を表現しているようにも思えます。


長い髪の毛で顔を覆った女性を描いた左の作品。
しかし、女性の表情が見えないのは
その長い髪の毛だけが理由ではないように思えます。

一見天の川にも見える右の作品。
よく目を凝らしてみると、
天の川を成すのは無数の目です。
どの目もこちらをしっかりと見据えており、
一つとして視線を逸らす事はないため、
一分一秒を監視されているようです。


二本の足だけが覗くこちらの作品。
この足の持ち主が男性なのか女性なのか、
大人なのか子どもなのか、
一切の情報を与えず、ただ足だけが見える。
足先に注目してみると、
立ち姿の描写ではないのがわかるが、
それでは一体・・・。


セーラー服を身にまとった
おかっぱの女の子。
顔は真っ黒に塗りつぶされ、
そこから表情を読み解く事は一切出来ません。

彼女を囲む謎の生物。
まるっこいものや毛の生えたもの、
さんかくっぽいものや手がたくさん生えたもの・・・
一つとして同じものはいないようにも見える生物。
共通点は「彼女にまとわりつく」ということ。
喜怒哀楽の見えない生物に囲まれた彼女は
一体どんな表情をしているのか。



全ての作品に共通しているのは、
人間に表情がないこと。
感情を表現することが難しくなりつつある
現代を表現しているのでしょうか。



展示されている多くが平面作品なのに対し、
こちらの二作品は半立体作品。
どちらの作品も、穴の奥から
目がこちらを覗いています。
そして穴から流れる白い液体。
涙のようにも見えます。

城山さんの展示を眺めていると
現代社会における寂しさが
表現されているように思います。

表情がない人間、監視される重圧。

技術の進歩により一見華やかな現代を描く
白と黒の世界。

本日までの展示です。
ぜひご覧下さい。

*sally*


Union Jap 『#02「UnionJap のバッグ・靴・アクセサリー」展』


WEST : 2-A で開催中、バッグ/靴/アクセサリーの合同展示会。
" Union Jap "
アパレル業者の方ですか?と訪ねたくなる程に、
個々の作品のクオリティが高く、ふと作品を注視してしまう。

それでは広い部屋の中を埋め尽くす作品群の中から、
一部抜粋してご紹介致します。

Clare Goddardさん

池田 翠さん


Maki Okamotoさん


ご覧のように、身に付けるアクセサリーに徹することなく、
それぞれがアートの成分を多分に含んでおります。

身に付ける行為が、作品を飾る行為にも見えてくる。


機能美、外見の両項目において美しい。
一方を洗練していく過程で互いに磨がれていったのでしょう。

ジャンルとして大きな括りはあるけども、
気にもならない作品としての質の高さ。

展示と同時に販売もされています。
明日が会期最終日。

"買"いたくなる展示、いかがですか?


さつかわゆん 『なにもないところ』


" 絵画とテントとアニメーションを使って、なにもないところをつくります
なにもないところに本当になにもないのか、もう一度よく見つめたいのです "


"ある"から"ない"が生まれて、"ない"から"ある"が生まれる。
この"ある"と"ない"の凹凸によって構成されている私たちの世界において、
"ない"という存在はどのような装いをしているのか。

さつかわゆんさんの展示、絵画とテント(アニメーション)の二部構成にて。


照明光を吸い込むマットブラックを背景に、
世にも奇妙な光景が描かれています。
テントから青白い足がにょきにょき。

その足の持ち主はテントの中に居るのだろうか。
いや、テントはどんな空間と接続しているのだろうか。
僅かな傾きと揺らぎは鑑賞者を揺さぶるのだけど、
そこに安心している自分が居る。



広大な高原の上に突如そびえ立ったプールと飛び込み台。
正確なスケールの把握は難しいのだけど、
サイズがどうあれ、これは異質な光景であります。

どうやって水を入れたのか。
プールの目的は?

常識を当てはめようとした瞬間に気付く、異常性に満ちたの海。
全てをひっくるめて、
それでも"いい"と思わされてしまう不思議な説得力を携えて。




惑わされてしまいそうな鮮やかな色彩は動植物ならば、
獲物をたぐり寄せ、食す為の手段にもなりましょうが。

そんな生存競争に抗う意思も見えない。
イソギンチャクのように波に揺られるだけで、
足の集合は無を埋める為にこそ存在をしている。


10cm×10cm のボードは黒い釘で壁に打ち付けられています。
白と黒の配色/バランスに細心の注意を払いつつ、
タイトルや作家名さえも時には排除して。

何を残すべきなのか

それ意思をひたすら空間に浸透させる。



「 ピースオブケイクス 」


頭上に広がるカーテンから無数の足が下ろされた。
丸みを帯びた、肉付きの良い足は包容のようにやさしい。

無機質な塔を引き抜くのかな?とも見えたりしたのだけど。
タイトルに引きずれた後に、塔がケーキのように見えてきた。

「彼らはコンクリートが好物なのかもしれない…」
どんどん当たり前が更地に返されていく。
どんどん"常識"に穴が空く。

そして "ない" ところが生まれた


話は変わりまして、今展の目玉、画面左側に設けられたテント。
テントの中ではアニメーションが延々と流れています。

作品は全コマ手描き、吹き替えもご自身で行っています。


数分で一周してしまう物語。
そこにはちょっとした起承転結はあるのだけど、
その物語が求める答えというのは明確に提示されていません。

答えなんてものは唯一あるものではありません。
完全なる理解などこの世に存在するのかどうかも怪しい限り。

でも、私たちには"なんとなく"わかるってこと、あったりします。
「答えはAである」とかじゃなくて。
「答えはAではない」という返答をしよう。

それは正解を掴もうとする姿勢にはほど遠いかもしれない。
それでも、不透明な答えに近づくことが出来る手段なのです。


もうさ、"ある"のか"ない"のかなんて議論は裏山にでも放り投げて、
簡単に手に入るもの、もう既に手にしているものを見つめてみようよ。

一から想像する必要なんてないよ、言葉にも形にもする必要なんてないよ。
わかればいいだけなんだよ。


なにもないところにも "ある" ってことを


※展示期間は 4月22日(日)まで。
最終日は夕方まで開催予定とのことです。

(ぱんだ)

リトルボーイ

リトルボーイさんにぴったりのぎりぎり展。

天井に展示中です。






天井一面に張りめぐらされたTシャツ。

新作もたくさんありますよ。











まさに”ぎりぎり”のものばかり。

過激でかっこいいリトルボーイさんの作品をご堪能ください。


まいこ