Smile CameraMan マノ ユキオさん、猪狩健太郎さん。
WEST : 1 - F の一室でお二人の写真作品が展示/公開中です。
猪狩さんに引き続き、今記事ではマノ ユキオさんの作品をご紹介致します。
女性の笑顔を中心として、日々写真におさめているマノさん。
今展示では所狭しと、天井にまで写真が飾られています。
数多くの写真、全ての被写体が笑顔で写っている。
マノさんの展示に対面し、想うこと。
証拠なんて無いし、当人にだってわからないかもしれないけど、
写真に写った女性達は、とても生命力のある笑顔をされている、そう思うのです。
マノさんの作品の特徴/魅力を綴る前に。
私事ではありますが、私は高校生時代四年間映画を撮っておりました。
そこで経験したこと。
被写体に突然カメラを向けても良い表情なんて撮れないってこと。
そこにあるのは、貼り付けられて、使い古された笑顔であるということ。
「笑って!」なんてモデルに言って生まれた笑顔は、作り物にしかならない。
撮影になれていれば、自分の引き出しからパターン化された良い表情を引っ張り出すでしょう。
目的によってはそれで良いのです。
でも、マノさんがカメラを手にし、笑顔を取り続ける理由は違う。
自分の喜怒哀楽の表情を確認する機会ってそうそうありません。
四六時中鏡の前に立っているわけにもいきません。
そこに切り込んで、マノさんは普段誰も知らない、自分さえも知らない、
自分の中に眠っている表情を取り上げるサポートをする
眠っていた笑顔をモデルから引き出す為に。
その方法は至って単純。
人と人とのコミュニケーション方法、会話とボディーランゲージ。
また、その難しさは誰しもご存知でしょう。
家族、友人、日常生活上で密接に関わっている人同士であれば、
まだ容易なのかもしれません。
では、初対面の人と限られた時間の中で、
その人を知り、その人の眠っている笑顔を知る為には?
そのナゾを解くために、是非、会場に足を運んで、
マノさんと/作品と対面して欲しいのです。
「こんにちは」と挨拶してみてください。
はちきれんばかりの笑顔で挨拶を返してくださるはずです。
その瞬間に半分くらいのナゾは解けるでしょう。
"大切に紡がれたカメラマンとモデルとのコミュニケーションの記録"
写真展なんだけど、写真展と書いていいのか迷ってしまう。
写真が終着点ではないと思うから。写真はあくまで方法。
人を知り、他人を知り、自分を知る方法。
その為に、写真を撮り続けていらっしゃるのではないでしょうか。
とても眩しい方です。
是非、多くの方に知って頂きたい。
2012年01月26日(木) ~ 2012年01月31日(火)
(ぱんだ)