ギャラリーEASTのトイレスペースがジャックされました。
渡辺元気さんによる小説展示会場になってしまった。
本を開かなくたって、
自然と目に飛び込んでくる文字、物語。
トイレという使用用途が残っているから、
ホワイトキューブでは出来ないことが出来てしまう。
扉を開いた。
コンパクトなトイレの壁面が支配されている。
来場者の皆様も口を開けて、足を止める。
このインパクトは小説の表紙/裏表紙の役割のよう。
1階、2階、3階
トイレによって異なる物語が展開。
トイレに読み物を設置される作家さんはいらっしゃいましたが、
このスケールはやはり見物でしょう。
トイレ という場所の特性をうまく利用した今展示。
作品本体にも細かな工夫がみてとれます。
僕が一番ニヤっとしたのは写真二枚目。
「 。」
だけの為に用意された紙。
このちょっとした贅沢感。
労力が伝わる展示というのは食べごたえがある。
観者の胃袋に勝手に入り込んでくる。
今展示は 1/31 まで公開中です。
出すはずの場所で、取り込んでみてください、文字。
(ぱんだ)