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ASHITABA 『みっちり』


35人のアーティストさんによる作品展
ASHITABA 『みっちり』

企画立案を行ったのは中山美沙さん。

壁面には文字情報は添えず裸一貫!
作品のみで壁面を覆うぜ!という意気込みある展示方法。
作家数も多ければ、作品数も多くて、
その多さから、自然と目が皿状態になりましょう。


作品の設営場所は早い者勝ち!ということで。
目線の高さから壁面が覆われていって、上下に広がっていく。

面識の無い作家の作品と数センチの所で隣り合わせとか。
狭いことを逆手に取って、面白い模様にもなっています。


作品のテイストを統一させて、
自分のなわばりを主張する展示方法の方もいれば、
部屋の至る所に拡散して、ひっそり潜ませる方法を取る方もいたり。



また、近しい作風の作家さんの付近を陣取る様子もちらほら。
時間をかけて、勢力図が広がっていくように。

作品だけでなく、配置場所においても作家の個性が大きく反映されているなと。
それは作品の居場所かもしれないし、
作家自身の居場所かもしれない。



定期的にDFGに出展して下さっている作家も沢山見受けられます。
こちらはタカハシさん。
キャンバスは0号かな、作品の群衆の中でも、
コンパクトながら目を引きました。


文字情報がないから、より作品の表面に集中してしまう。
これだけの作品数があれば、文字情報の一つや二つ!と思うから、
不思議な感覚であります。




展示のコンセプトである「みっちり」は、
あくまで展示空間のコントロールを行うだけ。
作品制作自体に響くことはないでしょう。

そして、装飾の排除は、作品の素肌を晒すことでもあります。

中山さんらしい、明瞭なコンセプトであります。

また、常時待機するスタッフが、作家情報の紹介にあたってくれます。
ポートフォリオの準備もございます。作品販売も対応致します。
展示そのものを考慮した上でのアフターケアもばっちり。

包まれるような作品数の中に身を置いて、
直感で好みの作品を探してみて欲しいです。
便利な時代になってしまって、前情報無しで何かを楽しむ機会って
減ってしまっているから。

展示期間は 1月31日(火)までとなります。


(ぱんだ)