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楊 博

「屋上」

EAST : 302 で開催中
刻刻な虫 『4:00~11:00~13:31~16:00 展』

本日は楊 博さんの作品にクローズアップしたいと思います。


けだるい、まどろみ。

まだ学生、まだそれほど経験していない人生の中で、
既に疲弊し、諦めを表に出している女子学生の姿を、眺めましょう。


学生の時、グランドのどこかに、空き教室のどこかにあった気がする。
何の為の物だったか、パーテーション。

彼女は影に隠れて何を覗くのか。
一枚だけでは足らず、結果、四枚の壁。
物理的な壁と距離が彼女の安定を支える。
向こう側を向いて、表情が確認できない彼女を、
私達は後ろから、宙から傍観する。
この位置から観えないのだとすれば、
彼女がみている存在は、遠く彼方にあるのでしょう。

もしかしたら、点にも成り得ないほどの彼方かもしれない。
何もないかもしれない。
そのうちやってくる何かに怯えていることもある。

確認せずにいられない。
それが何であっても。

そして前方に意識が向きすぎて、スカートの防御が甘くなっている。


この作品の少し離れた所に飾られていた、
黒バックに赤い点のキャンバス画。

恐らく、直接の関連性は無いのだろうけど、
何故か不思議と、彼女の下着に思えました。
ファッション、それは着用者の内面を表すものでもあり。

下着から彼女の中を想像するなんて。
いや、生々しいのです、この赤が。

「トイレ前」

トイレ前で、ソックスのズレを手直し。
僕は男だからやらないけど、みました、こんな風景。
左右の長さが異なってしまうのが気になるのか、
ズレ防止のノリとかありましたね。

それは学校の1、2、3階で。
隣の学校 /隣の県で、平行して女子学生達が同じ姿をしていたのでしょう。
でも、一同に介したら、なんだこの集団は。
ダンスチックに見えてくる、不思議。

女子大生だと行き過ぎなんです。
丁度いい所が、女子高生。
性がほのかに 突出して、好奇心溢れる時期。
見てみたくなりませんか?

12/5(月)まで、EAST:302 にてご覧頂けます。

(ぱんだ)