あいまいモコ
2021.8.17-2021.8.23[EAST 102]
展示タイトルの「あいまいモコ」は「曖昧模糊」という四字熟語から派生した言葉で、文字通りぼんやりとしている、あやふやな様子を示しています。
東京造形大学の学生7名で挑む、「あいまいモコ」の世界はどのようなものでしょうか?
一部となりますが、展示の模様をご紹介いたします!
ゴシックロリータでクールな世界観を展開しているmiraiさんの作品と、対照的に淡色でかわいらしくも大人っぽい優雅な世界観を展開されている小林綾さんの作品。
それぞれ、「好き」を抑え込むことに対して葛藤している小悪魔と、「好き」を体いっぱいに表現している女性が描かれています。
女性の繊細な心模様が映し出され、共感を覚える方も多いのではないでしょうか。
いずれもデジタルで描かれているとは思えない、緻密で重厚感のある着色表現に目を奪われます。
そしてシンプルかつスタイリッシュなグラフィックデザイン作品も。
嶋田輝子さんは、オリジナルキャラクターである「ジョゼ・ロビンソン」をイメージして制作されたという「Jose Font」は、軟派で自由な性格でありながら、紳士で大人っぽい一面を持つ彼をクラシカルでかっちりしすぎないフォントに落とし込んでいます。さらに、「あいまいモコ」のロゴタイプも!よ〜く見てみてくださいね!
さらに、矢野あおいさんは、「認識」をテーマに、人によってものの見え方(認識)に違いがあるモチーフをグラフィック作品として制作されています。
あなたにはこれらが一体何に見えるでしょうか?
人狼ゲームの人物設定をキャラクター化されているのは、如月透さん。
ベーシックな人狼の登場人物から、一体どんな効果があるの?という変わり種のキャラクターまで、デフォルメされたキャラクターがちょっぴりダークな印象で描かれています。
さらに、榎本結さんはミズクラゲとタコクラゲを擬人化!
シルクスクリーンで着色されている本作は、クラゲのイメージ通り、独特の透け感がとても美しく、クールビューティな女性の姿となって体現されています。
「曖昧」の切り口も多種多様。
カテゴライズする面白みもありますが、その狭間の世界を自由に楽しんで制作されている様子がありありと感じられ、見応えたっぷりの展示会となっています。
物販も数多く取り揃えられていますので、是非お気に入りのグッズをゲットしていってくださいね!
本展は8/23(月)まで。
参加作家
榎本結
嶋田輝子
mirai
矢野あおい
中込彬代
小林綾
如月透
Twitter:@aimaimoco2021
instagram:@aimaimoco_2021