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米島 虎太朗 『天地』



米島 虎太朗
『天地』
2021.8.16-2021.8.22
at WEST 1-B

12歳当時に一眼レフカメラを譲り受けたことをきっかけに写真を始め、これまで撮りためた写真を並べた弱冠16歳による初めての個展。
先入観なしに、目に留まった光景を丁寧に収めた写真が展示されています。



現在16歳の米島虎太朗さんは、学校の写真部に所属しながら、父から譲り受けたカメラを片手に思い思いに写真を撮り続けてきました。

今回の展示『天地』は、そんな米島さんの現在地を示す初めての個展に相応しい作品が並んでいます。




展示されている写真には何か共通のテーマがあるのではなく、米島さんがそのときどきで留めたい風景が捕らえられています。旅先で見たものだったり、自分の生活圏で不意に見つけたものだったり、あくまでも自然体で写真と向き合っている姿勢が垣間見えます。




どの写真もしっかりとカメラを構え、ファインダーを覗き、両手でフレーミングして撮影されたであろう丁寧な写真。こうしたところからも、米島さんの人柄が表れているように思えます。

また光を敏感に感じ取った写真が多いということも印象的。
何気ないような風景に見えても、1秒ごとに目の前の景色は変化していきます。
風が吹いたり、あるいは時間の経過と陽が傾いていくなどといったように。
米島さんはそんな刻一刻と変化していく光景を目の前に、いましかないという瞬間を捉えているようです。




こちらの写真は自宅から撮影されたもの。
全国各地で撮影されたさまざまな写真が並ぶ中で、こちらのように生活圏で撮影された写真も混在しています。

美しい景色は、なにも特別な場所に行かなくても写真に残すことができる。
米島さんの作品からはそんなことを教えられている気がします。


こちらで紹介した作品はごく一部ですので、ご興味がある方は是非会場へお越しください。
展示は8/22(日)まで開催中です。


【展示スペース:WEST 1-B】
DFstaff isaka