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阿部なな子 / Ma9 『Spotlight』


阿部なな子 / Ma9 『Spotlight』
2021.5.10-2021.5.16
[WEST 1-D]

画家の阿部なな子さんとMa9さんによる二人展が開催中です。
これまでに女性をモチーフとしたドローイングを多数描かれてきたお二人。
それぞれ描き方も個性も違う女性像が一堂に会します。
一部となりますが、展示の模様をご紹介いたします。

阿部なな子


色素のない瞳に無表情の女性のポートレイトを描かれている阿部なな子さん。
まるで彫刻作品のような鎮静な佇まいを放つ彼女たちは、静かにそっとこちらを見つめています。
この瞳が写すものは一体どのような感情なのか、はたまた無そのものなのか。
彼女たちに対峙していると、不思議と心が整っていくような感覚に襲われます。



今回、阿部さんはドローイングの小作品を中心に展示販売を行われています。
全体を通してオレンジを中心とした暖色と、その補色であるブルーを印象的に使用し描かれており、その色使いの中でも作品によって様々な印象を覗かせています。
皆無表情でありながら、ひとりひとりがそれぞれ力強い個性を持っている作品の数々です。
気になった作品は是非手に取ってみてくださいね。

Ma9


すらりと長い足が印象的なピンナップガールのような、それでいてポップでセクシーな女性や、丸みを帯びたフォルムが柔らかくかわいらしい女性まで、甘辛い女性たちを描かれているMa9さん。
今回は様々な手法で制作された作品がこの度一堂に会しています。


輪郭を小さく、瞳を黒目がちに大きく。
キュッとデフォルメされた表情がとてもキュートでありながら、大人の色気が漂うセクシーな女性像といえば、Ma9さんの代名詞ではないでしょうか。
こちらの作品はシルクスクリーンで制作されており、よりその個性を遺憾なく発揮しています。
カラー違いの作品も同時に展示されていますので、是非比較してみてくださいね。


そしてこちらはアクリル絵具で制作された作品群。
シルクスクリーンの作品とは対照的に、女性たちのフォルムを抽象化し、柔らかい印象でありながらメッセージ性が感じられます。

お二人が描かれている女性たちは、いずれも瞳がとても印象的。
一見無に感じられる瞳の阿部さんの女性たちと、黒目がちの瞳から意志を放つMa9さんの女性たち。
一度目が合うと離せなくなるような不思議な魅力に満ちています。
是非彼女たちと静かなる心の対話を行ってみてはいかがでしょうか。

本展は5/16(日)まで。

作家情報

阿部なな子
Twitter:@Nanako__art

Ma9
Twitter:@ONKYOSISONIN

<スペース詳細はこちら>

[WEST 1-D]

staff kome