Sora one
Sora one
2019.11.19-2019.11.21
[WEST 1-D]
右の壁と左の壁、非常に対照的な印象のあるふたつの作品群。
写真とグラフィティアートによる、クールでカルチャライズ的なインパクトも感じられるグループ展が開催中です。
鮮やかなブルーが印象的な写真作品が規則正しく並べられた壁。
こちらはフィンランド出身の写真家兼デジタルアーティストのMarkus Lehtonenさんによる作品群。
空や雲や海、建物などを画面の中でその構図を区切っていたり、そのレイアウトや発色にどことなく規則性が感じられ、心地の良い違和感を生み出しています。
個人的に気になった作品がこちら。
まるで水墨画のようなこちらの作品は、よく見ると写真をモノクロ加工しているものだということがわかります。
パッと見ただけだと、古代中国の山脈にそびえる木々のようなイメージにも感じられますが、よく見ると南国で育つ木のようにも。
この不思議な違和感に見ているうちに引き込まれていきます。
そして対面の壁を彩るのは、かわいらしいロボットのキャラクターが描かれたキャンパスや既製品の数々。
配置されているインスタグラムを読み込むと、投稿された作品のグラフィティにドキリとします。
街中のいたるところに現れるこのキャラクターは、その出現にどんな意味を残すのか。
残しているのかもしれないし、特に意味はないのかもしれません。
法律上の規制も相まって、賛否両論で存在してきたグラフィティアートの世界。
しかし、このかわいらしく無邪気なモチーフの彼がメッセージするものは、決して暗いものではないということがありありと伝わってきます。
写真とグラフィティ、一見対照的な作品ではありますが、共通してお互いにどこか面白おかしく表現されており、
ここ原宿で、文化や社会性についてもどこか考えさせられる、非常に見ごたえたっぷりの展示となっております。
本展は本日11/21(木)まで。
まず最初は何も考えず、ありのままの感性で鑑賞してみてはいかがでしょうか。
In:@_markusphoto_
In:@sora_was_here
<スペース詳細はこちら>
[WEST 1-D]
staff kome