KahoYu
『Japonism』
2019.11.19-2019.11.21
at WEST 1-G
来年2020年には東京五輪が控え、年々海外からの観光客が劇的に増加している日本。
だからなのか、日本に暮らす我々にとってはなかなか意識することのない「日本のいいところ」について、至るところでフォーカスされることが多くなった気がします。
Kaho Yuさんによる個展『Japonism』はそんな「日本の文化」を絵画で表現した作品展です。
弊廊では初めてとなるKaho Yuさんのこの個展は、「”日本の文化”に何かしら関係のあるもの」を題材として描かれた絵画作品の展示会。日本人にとっての「日本の文化」って、実際のところ鎌倉だったり京都だったり、観光の際にその良さを実感したりするものの、普段の生活ではなかなか意識することがないかもしれません。
本展ではそんな「日本らしさ」をYuさんの絵画作品を通してご覧いただけます。
観光地に行かずとも、都内だけでも美しい景観をもつ寺社仏閣は数多くあります。
境内が広いお寺ならなおさらのこと、この絵のように茶屋があったりして、ほっと一息つく時間は至福ですよね。
フォービスムの絵画のようなフラットな画面の中、茶屋のものと思われる座席や野点傘の赤に日本らしさが表現されていますが、西洋風の装いをした夫人が通りがかっている様子はとても現代的です。
一転して直接的な日本らしさをモチーフとしているわけではありませんが、思わずじっと眺めてしまった作品。
写真で紹介している作品以外にも、Yuさんの作品は赤青黄などはっきりとした純粋色を用いた配色が特徴的。マティスみたいですね。
部屋の片隅にちょこんと展示されているステンドグラスの作品。
具体的なモチーフを持たないものの、こういった作品を四字熟語で表現できることは日本語の良さ、つまりは日本らしさと言えるかもしれません。
「日本の文化」というテーマをもとにした展示ですが、それを抜きにしてもどの作品も純粋に素晴らしいものばかりです。明日11/21(木)までとなりますので、気になった方は是非お立ち寄りください。
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