こやま/Kaoru Sato/大内靖子
『Who are you?』
2019.11.24-2019.11.28
at WEST 1-B
女子美術大学在学中のこやまさんと、秋田在住のKaoru Satoさんと大内靖子さんという異色の3人によるグループ展がWEST 1-Bでスタート。油彩や版画、色鉛筆など多彩な作品が並んでいます。
スペースには15点ほどの作品が並び、油彩画や版画、色鉛筆画など異なる技法により表現された作品が並んでおります。
東京近郊に40年暮らしたのち、現在は故郷である秋田へ戻ったというSatoさんによる油絵作品。秋田の風景を描いた風景画が並ぶ一方、この作品のようにモチーフがアトランダムにさまざまなモチーフが配置されています。写実的な要素もありますが、全体の画作りはまるで心象風景のスケッチのようです。
続いての作品はこやまさんによる銅版画作品。
ぱっと見てみて、筆者には卓上にあるグラスに見えたのですがタイトルには『海に建つもの』とあり、これが夜の海の風景を表しているということがわかります。
言葉とは不思議なもので、そのタイトルがインプットされて改めて作品を眺めていると、波の音を聴くことで感じる安心感と、終わりが見えない真っ暗な夜の海を目の前にして感じる不穏な気持ちがないまぜになったなんとも言えない感覚が湧いてきます。作品自体は小さいサイズなので、会場にいらした際はぜひじっくりと
最後にご紹介するのは大内 靖子さんの作品。
こちらは鉛筆画で描かれた風景画です。
写真では伝わりづらいですが、色鉛筆特有のマチエールと階調表現が印象的な作品。カモメが羽ばたく様子や静かに波を立てる水面からは、港特有の静かに凪ぐ潮風の香りが伝わってきそう。
Satoさんと同じく秋田在住の大内さんは、80歳となった現在もこうした作品を描き続けているのだそう。
異色の3人展は11/28(木)まで開催中です。
ぜひお立ち寄りください。
【出展スペース:WEST 1-B】