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MATSUKO/YokoKoretsune 『この空に僕は龍を見る』


MATSUKO/YokoKoretsune 
『この空に僕は龍を見る』
2019.11.23  -  2019.11.25
[EAST 102]

絵画を描くMATSUKOさんと衣装を制作するYokoKoretsune さんの2人展。
異なる作風が綺麗に調和し、ひとつの世界観を味わえます。






異なる作風ながらも調和された空間は、刺激があるにもかかわらず居心地が良いです。その居心地の良さは、おふたりが互いに寄り添って制作をされたからかもしれません。
それでは、おふたりの作品をご紹介いたします。


MATSUKO




MATSUKOさんの作品は、青色が印象強い絵画です。青色の風景の中には龍が飛んでおり、幻想的な世界が広がっています。描かれている龍は全て白龍で、MATSUKOさんは白龍を敵や恐ろしい存在としてではなく、守護神のような絶大的な力を持つ存在として描いています。白龍が自由に飛び回っている空間は、夜空にも水中にも見え、無限に広がる宇宙のように美しい世界です。





そして、青色と同等に印象強いのが光の表現。光の射し込み方が劇的で物語性を感じさせます。光と影のバランスは絶妙で、光は希望のように、影は安らぎのようにも感じられます。影が「不安」というイメージよりも「安らぎ」を感じるのは、白龍を温かみのあるイメージで描かれているからかもしれません。


YokoKoretsune 





YokoKoretsune さんは、奇抜なデザインの衣装を作られています。
この作品は、無数の穴が開けられており、鑑賞者を圧倒させるインパクトがあります。穴が開けられているのは革素材の部分で、元々重々しいイメージの革が軽やかな雰囲気に変化しています。そして、革と対照的なイメージの透けた生地が背面に使用されているのですが、軽やかな雰囲気となった革と驚くほどに融合しています。格好良さと女性らしいしなやかさ兼ね備えた高尚な衣装となっています。





この衣装はファッションショーでも披露されたようで、モデルさんが着ている写真を拝見させていただきました。無数の穴のインパクトと風の流れを綺麗に感じさせてくれるシルエットが表現されており、人間を超越した存在のように感じました。





おふたりの作品が並ぶ空間は神秘的な空気が漂っています。その理由は、おふたりのモチーフやテーマのひとつとしている「神という存在のイメージ」が神秘的な空間を創り出しているのではないでしょうか。

作品紹介から少し話は逸れますが、おふたりは共に映画の撮影について学ばれていたそうで、MATSUKOさんは照明について、YokoKoretsuneさんは衣装の技術や知識を習得したようです。このバックグラウンドが自然と作品にも表れているのがおもしろいところです。

11/25(月)までの展示となっていますので、ぜひ皆様も幻想的な作品をご覧くださいませ。



作家紹介

 MATSUKO  

   https://twitter.com/artact_pic     

   https://www.instagram.com/matsuko_blue/?hl=ja 

 
 YokoKoretsune

   https://www.instagram.com/_yoko_koretsune_/?hl=ja


 スペース詳細はこちら▼
[EAST 102]


Staff Chi