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毛利記代子 田村由佳 西川みき子 深町玲 4人展 『ENJOY the GAME』






毛利記代子 田村由佳 西川みき子 深町玲
『ENJOY the GAME』
2018.10.5-2018.10.7
at EAST 101-b

101-bは個性溢れる4人による濃密なグループ展が開催!
「楽しむ」ということをアートを通して全力で実践している、個性の強いメンバーが集まっています。







今回の展示でインドネシアの染色技術を使った衣服を展示している深町玲さんを中心に、個性豊かな4人が集まった本展示。
会場には陶器、絵画、イラスト、衣服と、形態の全く異なる作品が同居しています。

毛利 記代子さんによる陶器作品は、どれも生活に自然と馴染むようなシンプルなデザイン。
一輪挿しは部屋のどのスペースにおいても、そっと彩りを添えてくれそうなさりげなさがあります。




学生時代のインドネシア留学の際に知り合ったという深町玲さん、田村由佳さん、西川みき子さんの3人。西川さんは現在インドネシア語講師としてもご活躍されています。

もともとはインドネシアの染色技術を学ぶために留学をしたそうなのですが、本展示ではストーリー仕立ての猫のキャラクターが描かれたイラスト作品を展示されています。

英語教材用のイラストを描いて欲しいとお知り合いに依頼されたことがきっかけで描き上げた今回の作品。子供向けということで描かれている絵からストーリーを想像することが楽しく、そしてわかりやすく描かれています。




こちらが深町 玲さんによる服飾作品。
インドネシアの染色技術「ろうけつ染め」を活用した独特の模様が特徴的です。

ろうけつ染めは古くは2世紀〜3世紀ごろから始まった、模様部分をろうで防染し染色する伝統的な染色法。似たような技術は日本の京友禅にも取り入れられているそうで、国によって模様や配色に違いが見られるのだとか。

東南アジアの国々は温暖な気候ということもあり、南国風のビビッドな色彩を使うイメージがありますが、深町さんの作品は日本的な落ち着いた色合いと特徴のある紋様をミックスさせることにより、オリジナリティーがより強く表現されているという印象を持ちました。




そして最後にご紹介するのは田村由佳さんによる絵画作品。
幻想的かつ神聖な世界を描く田村さんですが、学生時代は陶芸を学んでいたそうです。

卒業後油絵を制作するようになり、その過程で世界のさまざまな宗教について興味を抱き、それが絵画のベースになっています。

全体的にシンメトリーに見える構図ですが、細部に目を凝らしてみると互い違いにモチーフが入り組んでいます。今回の作品では日本人が持つ精神性や想像力という部分に注目。中央の作品には神社で見られるようなしめ縄のようなモチーフが描かれているのがわかります。


このメンバーで展示を開催するのは実に4年ぶりというみなさん。
『ENJOY the GAME』というタイトルの通り、それぞれがそれぞれのゲームを楽しんでいるかのような、そんな個性の溢れるグループ展でした。
またお目にかかる日を心待ちにしています。


【出展スペース:EAST 101-b】