武蔵美の空間演出デザインの3人による展示です。元々予備校が一緒で仲が良く、「空間演出がやりたくて」大学に入ったという、本日2年生になったばかりの3人です。
展示タイトルは「加法三原色」。加法(光の)三原色は混ぜると白くなることから、白を基調とし、それぞれが赤・青・緑のうち一色を使って空間を演出しています。
まずトガシ マナミさんは赤です。
心臓と血管です。
トガシさんの作品は入ってすぐ左になるのですが、初めは目立たなかったそうです。先輩が遊びにきてアドバイスを貰い、照明を工夫することで注目を集めることに成功したとか。さすが「空間演出がやりたくて入った」というだけあって、照明や空間について配慮された展示となっています。
写真がわかりにくいのですが、これが木々で、
こちらは森の動物になります。
ここは春が来ない森。木に葉と見立てたサランラップを来場者が巻くことで、森の動物に春の訪れを与えようという、インタラクティブな作品です。多くの来場者のおかげで、この三日間で枝がラップでいっぱいになっていました。
最後はサトウ モエコさん
服、布などを張った衝立、照明が展示内容となっています。服を見ていても異素材の組み合わせが気になるというサトウさんは、この展示のなかで同じ「白」に限りながらも、多くの素材、多様な質感の布を素材として使用しています。「好きなものをつくりました」と言っていたけれど、質感の「好き」は「キティーちゃんが好き」という嗜好よりも、生活する中で何を心地良いと思うか、というような切実なもののように感じます。
トガシさん、キモトさん、サトウさん
3人共服も白で統一しています。
DF STAFF KOZUE