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東洋大学川越キャンパス写真展2011 [2-D,E:9/9-9/11]


東洋大学川越キャンパス写真部の展示です。





テーマは「私の悪い癖」
大学生の目で切り取ったなにげない日常をカメラに収めている写真が多く、好感の持てる展示です。


例えば岡さんの撮ったこの写真、一見何の変哲もない部屋の様子です。タイトルは『朝・・・。』キャプションには、課題提出の前日は気がつけば夜が明けてしまうという説明が書かれています。誰もが通る「悪い癖」ですね。「やばい、夜が明けちゃったよ」と言いながら写真撮っちゃう大学生、親しみが沸きます。


そしてこの写真。被写体の男性のどや顔が光ります。見ていると元々の写真広告の気取ったポーズが非常に馬鹿馬鹿しく見えてきます。そして、私が一番可笑しいと思ったのは、「お前馬鹿だな」と言いながら(たぶん)、シャッターを切った人の存在です。踊る阿呆に見る阿呆。大学生っていいなぁ。


 こちらは田村さんの写真で『脱ぎっぱ』。悪い癖の代表格ですかね。ここまで大胆な脱ぎっぱなしは、視覚的にも面白いですね。



こちらは関口さんの写真で『不意な結果。』ペットボトルの蓋を閉め忘れるとこうなる訳です。誰でも経験があるんじゃないでしょうか。ただ、こういうなんでもない瞬間や失敗を拾う感性をいいなと思うのです。



上の写真は部長の赤岩さんの写真です。タイトルは『ドップラー効果』。赤岩さんはランドルト環、摩擦係数、バーナム効果などの言葉に弱いそうです。

「名前をつけられて○○効果などと言われると納得してしまうというか、使いたくなる」
もしや『ドップラー効果』というタイトルをつけてしまったことが、「私の悪い癖」?

建築を学んでいるという赤岩さんがつい気になってしまうのは、透視図的に面白い構図だそうです。そう言われてから見直すと、細い路地からの風景だったり、電線のラインだったり、奥に真っ直ぐ吸い込まれていく遠近感の強い空間だったりします。そういう風に見てみると、赤岩さんの求めている風景、魅かれるものが見えてきて、とても興味深かったです。

DF STAFF KOZUE