バナーエリア

このブログを検索

さいとう あや『この傷跡を、照らしてくれ』

さいとう あや『この傷跡を、照らしてくれ』
2022/12/03 - 12/05
[EAST 303]

作家のさいとう あやさんによる初個展がDFGで開催されました。
「悲しみや淋しさが、生きる糧になる」ということをテーマに制作された、あたたかい作品が並びます。

さいとうさんが作家活動を始めたのは今年に入ってからだそう。幼い頃から絵を描くことはお好きだったようで、社会人になり、今はお仕事と並行して絵を描かれているとのこと。初めての展示でデザインフェスタギャラリーを選んでくださいました。


会場に入り、まず目にする挨拶文から心を動かされました。

「傷痕を、沁みるように癒してくるのは、あたたかさだと思います。
どんなに辛くても、悲しみや淋しさを知るからこそ、綺麗なものに心打たれ、人らしくあるのだと信じています。」




鉛筆で描かれたこちらの作品は、どれも後ろ姿。
年齢や性別、場面も様々。後ろ姿から、この人はペットのお散歩をして楽しそうだなとか、買い物帰りの女性はどのような料理を作るのかな、とか、ひとりひとりの日常を想像してみるのも楽しいです。



絵本の一場面のような可愛い作品も。 人物の表情が全部見れなくても、1枚の作品から物語が想像できます。  さいとうさんが描かれる静かな作品は人の心を穏やかにし、何かに傷ついたり落ち込んでしまった時にはそっと寄り添ってくれるような優しさがあります。  丁寧に描かれた素敵な作品群を、どうぞごゆっくりお楽しみください。

展示は12/5(月)まで。

作家情報
Instagram▶︎ayasa.artwork

[使用スペース EAST 303]

staff Hiyori