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yama mutsuki , Funahashi Miki 『21時のナイショのおやつ』

yama mutsuki , Funahashi Miki 『21時のナイショのおやつ』
2022.5.3  -  2022.5.5
[WEST 1-A]

21時はこどもが寝る時間。そして、大人がこどもに内緒でこっそり楽しむ特別な時間。
その21時に憧れたり、子供が大人に守られる安心感や外に出てみたい好奇心。大人に憧れたり、知らなかった大人の世界に踏み入れたり。純粋な人の心を優しい絵で表現されています。

yama mutsuki




こどもは大人がつくる見えない膜に守られている。
その膜は時に窮屈な枠に感じることもある。
膜の中にいる安心感と、枠の外への憧れや好奇心。
それらを天秤にかけ、こども達は選択し成長していく。

(キャプションより)

yamaさんはカットしたMDFに絵を描くスタイル。
絵本のような可愛らしい絵と木材の温もり。癒しを与えてくれる作品に、ホッと心が落ち着きます。
こどもは大人や親にとって、守りたいものであり、成長を喜ぶかけがえのない存在だと思います。大人目線、こども目線の両方から丁寧に描かれた「膜と枠」。子育てについて考えさせられたり、誰にとっても親しみのある作品ではないでしょうか。

Funahashi Miki



大人だけの夜ふかし。
大人だけのお夜食。
憧れた大人の世界と
知らなかった大人の世界。

(キャプションより)

淡さと鮮やかさを絶妙なバランスで描くFunahashiさん。
大きな画面に描かれた人物画はどちらも表情が見えません。
憧れていた大人になれた喜びと、大人になって知りたくなかったことに目を背けたい姿を表しているのでしょうか。
画面にはロウソクの原料となるパラフィンが垂らされ、その効果も加わり、より作品の美しさと儚さが感じられます。

タッチが異なる動物のイラストは雰囲気がガラッと変わり、とっても可愛いです!
大人に隠れておやつを食べたり、獲物を見つけて目を輝かせたり。そんな姿が愛らしい作品です。


yama mutsukiさんと、Funahashi Mikiさんは、学生時代のご友人。
リハビリを兼ねた、社会人になってから初めての展示だそうです。

おふたりとも芸術大学で保育を学び、現在は子供に携わるお仕事をされているそう。
子供を想う優しいお人柄が作品にも表れ、あたたかくて心地の良い空間でした。

展示は明日5/5(木)まで。


作家紹介

yama mutsuki
Instagram▶︎yama_mutsuki

Funahashi Miki
Instagram▶︎miki.funahashi


[使用スペース WEST 1-A

staff Hiyori