SKY-M2
『SKY-M2 第3回写真展『四ノ物語』』
2022.4.29 - 2022.5.5
[ EAST 202 ]
四名のカメラマンによる、四文字の漢字タイトルをもつ、四枚の写真。
カメラマン4人の水とともに彩る、ドラマティックな物語。
Yoshid@
『落華流水』
「落華流水」とは中国の四字熟語だそう。
男性に女性を慕う心があれば、女もまた情が生じて男を受け入れる。という意味があるそうで、落花は流水のままに流れたいと思い、流水は落花をのせて流れたいと思うという意を持っているそうです。
人の心を花びらと水で例えている四字熟語。なんだか、儚くも美しい言葉です。
Yoshidさんが描く「落華流水」
一筋縄ではいかない物語となっていました。
3人の女性が登場するこの作品、それぞれが持つ純粋な愛、気持ちに翻弄されていく様子。
結末はハッピーエンドなのか、バッドエンドなのか。
ぜひ実際にご覧いただいて確認して見てください。
たった四枚の写真が映し出すドラマのような物語。
迫力があり、とても面白い内容になっています。
BUCHI
『明鏡止水』
「曇りのない鏡、静かにたたえた水」を意味する明鏡止水。
四字熟語はもともと持っている意味、決められた意味がありますが、捉え方次第、表現次第ではまた別の物語を持たせることができるのかと感じました。
溺れ、問い、見失い、そんな自分の心境と現実の自分を、四枚の写真の起承転結で表現なさっているBUCHIさん。
写真集では、今回描いた心境のもっと深い部分を覗くことができます。
光の使い方と水の表現がとても綺麗で、幻想的な世界観を映し出しています。
モデルさんの持つ雰囲気と、BUCHIさんの世界観がとてもマッチしていて、現実のような架空のような世界を映し出していると感じました。
鯨野 世太郎
『逢去水々』
こちらのタイトル「逢去水々」は作家の鯨野さんの作った造語。
キャプションにある
「一度きりと思う今の運命も、永遠と続く無限の繰り返しの一部かもしれない。」
という言葉が、今回の四枚のストーリーにリンクするような。。。
真っ白のワンピースと羽のヘアアクセリーが印象的で、モデルさんのそれぞれ全く異なる表情から物語を読み取ることができます。
こちらもまた結末はいかなることか、、、、。
気になるところです。
R.Matsu
『盛花清水』
青いお花が目を引くこちらの作品。
彼氏目線?友達目線?親しい関係性を思わせるようなモデルさんの飾らない姿。
自分の思い出かと錯覚してしまう、そんな目線が印象的です。
明暗のコントラストが感情の起伏を表現しているように感じました。
時に喜んだり、時に悲しんだり、モデルさんの表情だけでなく、色として表現なさっていて、他の作家さんとはまた異なる表現方法でした。
真っ白の中に浮かぶブルー。とても鮮やかで美しい。
「思い続ければ、願い叶う」というストーリー。
願いは叶ったのでしょうか。
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[ EASt 202 ]
STAFF ALISA