女子美術大学 「女子力＜じょしりき＞」展
会期：9/10（金）〜9/12（日）
時間：11時〜17時（最終日15時まで）
会場：デザインフェスタギャラリー原宿WEST館/EAST館 全スペース
さくら亭エントランスギャラリー
女子力展が帰ってきました！
2017年よりスタートした夏の一大イベント、女子力展（主催：女子美術大学）が、2年ぶりに開催！ デザインフェスタギャラリーのすべての展示スペースを女子美生がジャックし、原宿が女子美色に染まる夏がやってきました。
こちらのブログでは[WEST館 1階]の展示をご紹介いたします。
WEST 1-A いろいろないろ
WEST 1-Aではちならたらこさんとmyoglobinさんの2人が、「色」をテーマとしてそれぞれ作品を展示中。狭い空間に色とりどりの世界が広がっています。
myoglobinさん1分前後のアニメーション作品を展示。
手書きの柔らかいタッチと、優しい色彩で構成された映像は、1分という長さながらも場面転換のたびに全く印象の違うシーンが展開していきます。
ちならたらこさんはドローイング作品とアクリル画で、こちらもカラフルな世界を表現しています。
パネル作品では少女性を感じるモチーフがランダムに画面上で交錯し、誰かの記憶の中を覗いているかのような曖昧なイメージが浮かびあっています。
ドローイング作品には、原画作品に登場したようなモチーフが単一で描かれており、意図的に歪んで描かれたモチーフはフレームの中で溶け落ちているようです。
WEST 1-B 黒川詩乃/柿澤歩花/山本佳奈
WEST 1-Bは黒川詩乃さん、柿沢歩花さん、山本佳奈さんの3人による作品が展開されています。
それぞれ絵画にとどまらず衣服、廃材などさまざまなマテリアルを通して「価値」という概念を捉えなおすことをテーマに表現されています。
こちらは山本佳奈さんの静物、風景の小作品。
現実以上に華美ではなく、それでいて過度に空気を落とすでもない少し落ち着いた暗めのトーンからは、妙に生々しいリアリティーが感じられます。
黒川詩乃さんは立体造形物や廃材、リサイクル製品、レディメイドのマテリアルを構成した作品を展示。スペースの中央で小さなインスタレーションが展開されており、他2名の作品と合わせて集約されているような空間になっています。
柿沢歩花さんはそれぞれ異なるキャラクターをもつ絵画作品を展示。
抽象やミニマルな画面構成など、要素をそぎ落とすことで色彩や質感が浮き立つ、モノとしての存在感が際立つ作品です。
WEST 1-C 溝井優香/山本彩生
ともにガラス工芸を専攻する溝井優香さん、山本彩生さんの2人展。
ガラスという繊細な素材を、工芸品のみならず絵画のようなアートピースに展開して、さまざなまアプローチの作品が並ぶ展示です。
二人とも共通してポップな色彩感覚と絵本の中のような遊び心のある世界観を表現しています。
1-Cのスペースは小さな小部屋のような展示室ですが、そんな部屋の特性を生かして二人が表現する優しい世界がぎゅっと詰まっているような感覚です。
さまざまな大きさ、色、形のガラスコップは初日から大人気です。
本記事のために写真撮影を行った頃には、すでにかなりの数の作品が購入されたそうです。
夏から秋に向かう今の季節、生活に彩りを添えるにはぴったりの作品ですね。
WEST 1-D RINGS『だいてんし写真館』
続いてはガラッと雰囲気が変わってこちら！
人との繋がりの「輪」をコンセプトに生まれた4人の天使たち『RINGS』の魅力がたっぷり詰まった展示です。
女子力展2019でもイベントを盛り上げてくれたRINGSのストーリーを存分に楽しむことができる、集大成のようなこちらの展示。各キャラクターの詳細な設定はもちろん、さまざまなシチュエーションで収められた写真の展示やアンソロ本など、アイドルで言えば卒業公演？と思えるほど充実したコンテンツが目白押しとなっています。
今回の女子力展はコロナ禍により在廊なしでの開催のため残念ながら本人たちには会えませんが、チェキ会さながらに一緒に写真が撮れるフォトスポットも完備！ぜひ記念に立ち寄ってみてください。
WEST 1階の展示はそれぞれのスペースで全く趣向のことなる展示が展開されており、どれも女子美らしい個性豊かな内容となっています。
こちらの記事で紹介するのはそのうちのごく一部となりますので、ぜひご無理のない範囲でお越しください！女子力展2021は9/12（日）午後3時までの開催となります。
[使用スペースの詳細はこちらから]
