SPRANK 『case Rabbit』
2021.5.7 - 2021.5.9
[ WEST 101-A ]
アートプロジェクト「SPRANK(エスプランク)」が第一回目の展示を開催いたしました。絵本の世界に入り込んでしまったかのような空間演出で鑑賞者を楽しませてくれる展示です。
先ず「SPRANK」というアートプロジェクトについてご紹介。
メンバーは堀内 莉玖さん、縄手 樹さん、石倉 大洋さんの3人によって結成されたプロジェクトチームで、作品づくりからディレクションまで各メンバーが役割を持って活動されております。
「SPRANK」は"snake(蛇)"の頭文字と"prank(いたずら)"からなる造語とのこと。「蛇のいたずら」という意味になり、これをコンセプトとされています。具体的には、アダムとイヴの話に出てくる知恵の樹の実をもし人間以外の生き物に蛇が唆していたらどうなっていたのか。そんな架空の世界を「人間以外の生き物の御伽噺」として絵本と空間演出で表現されています。
第一弾となる本展示は「case Rabbit」。ウサギの世界のお話です。絵を描くことが好きな子うさぎが大きくなるまでに様々な経験をし、悲しくも温かい物語が展開されています。
自然の温もりを感じられる落ち着いた雰囲気の絵で世界観を表現されています。擬人化されたうさぎたちもとても可愛らしい。
物語を読みながら部屋を時計回りに進んでいきます。絵のサイズが大きく登場するうさぎも鑑賞者と大体同じ大きさとなり、視覚効果も相まって通常の絵本を読む時よりも物語の世界観に入り込みやすくなっています。そしてこの展示の最大の特徴と言えるのが絵を含めた空間演出。絵の周りには雑貨類の小物が置かれており、物語の世界観が現実世界に飛び出して来たような演出がなされています。複数の仕掛けが合わさることで鑑賞者をより楽しませてくれています。
とても居心地が良く細部までこだわりが行き届いているので、長時間鑑賞し続けていられます。
絵が立て掛けられているイーゼルも手作りとのこと。アンティークな雰囲気がこの世界観にマッチしています。
アトラクションのような体験型の絵本展示は、新たな驚きと感動を与えてくれます。本展示の内容は、実際に絵本を制作されるそうなので、発売が待ち遠しいですね。
グッズ展開もしておりますよ。Tシャツやトートバッグ、ステッカー、マグカップと種類も豊富です。デザインはシンプルで可愛いく普段使いしやすいものばかり。展示を観た後ならうさぎへの愛着も湧きより一層手に入れたくなるグッズです!
次回はどの動物が知恵の樹の実を口にするのか。次の展示も楽しみで仕方がありません。
■Project team SPRANK member
堀内 莉玖 (ほりうち りく)
2020年3月 グラフィックデザイン科卒業。2000年3月6日生まれ 21歳。
当プロジェクトでは、主にイラスト制作を担当。
学生時代には卒業作品展 優秀賞、ASPaC 佳作 を受賞した。
Instagram https://instagram.com/purin_mushipan?igshid=1agzwxihad2wl
縄手 樹 (なわて いつき)
2020年3月 インテリアデザイン科卒業。1999年10月26日生まれ 21歳。
当プロジェクトでは、主に空間演出、全体のディレクションを担当。
Instagram https://instagram.com/1tsuki_i026?igshid=1y2jky7byazf
石倉 大洋 (いしくら たいよう)
2020年3月 グラフィックデザイン科卒業。1999年12月6日生まれ 21歳。
当プロジェクトでは、主にグラフィックデザインを担当。
Instagram https://instagram.com/tiy_1206?igshid=1mewkw4hz7o2t
https://instagram.com/s_prank00?igshid=1btwnuzyerqca
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staff:Chi