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写真展 #filmisnotdead 展示紹介part4(EAST 201/202)

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#filmisnotdead -Film Photography Exhibition-
2020.12.20(日)〜 12.26 (土) 1週間

DESIGN FESTA GALLERY EAST 101/102/201/202/artpiece
全36組
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フィルム写真文化の発展を目指して発足し、作品を通してフィルム写真の魅力を発信する企画展 #filmisnotdead が開催中!

3年目となる今回は過去最大規模36組のフィルム写真愛好家が集まり、EAST館の1階2階がフィルム写真作品で埋め尽くされています。

こちらのブログでは、EAST 201/202に出展している9組の作品を紹介します。

EAST 201/202

S1:シン       


こちらは、先月に開催した企画展『コラージュ展』にもご出展いただきましたシンさんの作品です。縦一列ごとに同じテーマで撮影したと思われる写真が展示されています。風景と動物写真が多く、素のままを写し出すリアルな表現をされています。



水族館や動物園で撮影された写真も多く、それらの写真は各動物の飾らない姿を収められています。動物は写真を撮られる時にポーズを取ることは基本ないので、いつも自然体のはずですが、シンさんの写真はそれ以上に自然であり身近に感じられる作品なのではないでしょうか。


S2:細野瑠衣 『Distancia Final (Reboot ver. 2020)』


細野瑠衣さんは、主に心情に潜在している光と影に注目した写真を撮影されている写真家です。今回展示されている作品のシリーズは、バスルームという独特の密室がかもし出す人間の心模様のポートレートとのこと。

こちらのプロジェクトについては細野さんのホームページで他の写真とご一緒に詳しい説明を読むことができます。



バスルームはシャワーを浴びる時に当たり前のように使う場所ですが、改めて作品を通して意識すると、一人きりになる特別な空間であり、他にはない唯一の場所であることに気付くことができます。そのような空間を使用した今回のプロジェクト。表情から様々な想いを読み解くことができます。



S3:5ai photography 


迫力ある大きな写真を展示されている5ai photographyさん。約120cm×120cmのスクエア写真で、海岸のダイナミックさが伝わってきます。今にも波の音が聞こえてきそうです。真ん中にポツンと座っている二人から、様々な物語を想像できます。



写真集も販売しております。同じようにぽつんと座っている人の後ろ姿の作品が他にもございました。とても穏やかな時間が流れていそうな写真で、人々の暮らしの一部をを覗き見たような作品です。



S4:lisa


日常に潜む穏やかな時間をそのまま写真に収めたかのような写真を撮影されているlisaさん。写真はランダムに配置され、いくつもの記憶が一度に蘇ってきたかのように目に飛び込んできます。一枚一枚の写真の輪郭がボケて全体が馴染んでいくような印象を受けます。



断片的な記憶がまとまって一人の人間を表現されているような、抽象的な作品に思えてきます。一つひとつの写真を観ると、どれも美しい優しい光が印象に残ります。ZINEも販売されておりますので、冊子でもlisaさんの世界観を味わってみてはいかがでしょうか。



S5:園山香子 『All is vanity』   


樹木や身体をモノクロで表現されている園山香子さん。背景に溶け込んでいきそうな透明感があり、物体と空間を同時に眺めているような作品です。園山さんの作品は美しいラインが特徴的で、しなやかかつ大胆な入り込みに気持ち良さを感じます。



園山さんが表す白と黒は、底無しで吸い込まれてしまいそうなとても深い色味をしています。その深みのある白と黒から表現されるラインとボリュームは境界が柔らかくしっとりしつつも、凛とした美しい存在感を放っています。



T2:emily


爽やかな雰囲気の写真を撮影されているemilyさん。写真からこちらに風が吹いてくるような空気の流れを感じることができます。この錯覚のように感じる空気の流れによって、今にも写真の中の世界が動き出すのではないかと思ってしまうほどです。



被写体とともに画面の大半を埋め尽くしている青い空。吸い込まれるような美しい空は距離も温度も分からなくなるほど透き通っていて広大。そんな空を切り取るために鳥や建造物を被写体に選ばれているのではと思える作品です。



T3:創映



こちらのブースはAo OhataさんとShunpei Yoshimoriさんのお二人で出展されています。どこまでもクリアで輝きのある水辺を見ているような、気持ちの良い写真を撮影されています。色彩も豊かで淡く優しい色味を繊細に表現されています。



青色の美しさに加えて黄色がかった赤みが世界観を柔らかな印象へと変えているのでしょうか。観ているとリラックスできて心が休まります。アルバムのような写真集の中にも心温まる作品が多く収められております。

Ao Ohata

Shunpei Yoshimori


T6:まさいうた


モノクロで街中の情景を収めているまさいうたさん。人がいる場所には当たり前ですが人の痕跡や各者のドラマがあります。それらは街の各所に転がっているのですが、なかなかうまく切り取ることはできません。



まさいうたさんは、そのような人間ドラマを自然に切り取って写真へと変換させております。複雑に絡み合う人間模様。視線の方向や物語る背中をもって私たちに探るきっかけを与えてくれているのでしょう。



T7:キタムラ ヒロエ


こちらの写真群は、徒歩10分圏内で撮影されたものだそうです。普段、生活の忙しさから遠出するのは難しく、家事の合間を撮影時間に当てているとのこと。絞りがF8、シャッタースピードは1/100秒で撮影できる「ホルガ」を使用されており、近所の撮影周りの際にぴったりなのだそう。



全体的にピンク、パープルの色合いで不思議な夢を見ているかのような幻想的な写真となっています。ずっと夢の中を歩き続けているようなフワフワとした感覚になり、現実世界を忘れることができそうです。キタムラさんにとっては近所の風景のため、より現実との変化を感じているのではないでしょうか。




#filmisnotdead は12/26(土)まで開催中!
ぜひ足をお運びください。


#filmisnotdead 展示紹介part3はこちら


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#filmisnotdead -Film Photography Exhibition-
2020.12.20(日)〜 12.26 (土) 1週間

DESIGN FESTA GALLERY EAST 101/102/201/202/artpiece
全36組
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