TUT Design Team
『つながり×しりとり』
2020.11.14-2020.11.16
at WEST 1-D
大学のデザイン学科有志が集まったユニークなグループ展が開催中。
同じテーマのもと、一人ひとりの作品がしりとりで数珠繋ぎされる形で展示が展開されています。
こちらの展示は、コロナ禍により人と人とのコミュニケーションのあり方が変わっていく中で、デザインを通して「つながり」を表現する試みとして企画されたもの。同じ大学のデザイン科に通う10人の有志が、それぞれ違ったアプローチで「つながり」を表現しています。
こちらはモデルとなる4人が「白いTシャツ」という共通の衣装を身にまとい、それぞれの個性を生かしたアイテムやメイクを取り入れることでそれぞれのスタイルを表現した作品。同じ服を着ていたとしても、それ以外の要素で「自分を表現するもの」を取り入れ、自分を構成する要素が際立ちます。
何気ない日常風景を写した写真に、関係性の見える人物のイラストを描いたこちらの作品。
手を繋ぐ親子や部活仲間、友達など、から「命をつなぐ」「心をつなぐ」「人と人をつなぐ」など、ストレートな表現を取り入れています。
どこにでもありそうな景色の中だからこそ、普段は気にかけない、だけれども尊い「つながり」を表現した作品です。
同じ場所の季節の移ろいを描くことで、時間のつながりを表現しているのがこちらの作品。
流れの中で日々を過ごしていると無意識のうちに時間が過ぎて行くものですが、全てが同じ時間軸の中で繋がっていると言うことを再認識させてくれます。
正面からの写真だと伝わりづらいですが、この作品は色紙を切りはりして立体感を持たせた「シャドウアート」の技法が使われています。
素材は紙ですが、モザイク画のような質感です。
作者にとって「唯一何からも邪魔されない時間」だという入浴。
バスタブの中を理想の空間に見立て、心が解放される居心地のいい場所として写真で表現しています。
「つながり」というテーマのこの展示ですが、あえて世界とのつながりから解放された理想郷を描いた反証的な作品です。
今回紹介した作品は一部ですが、ここで展示されている作品はタイトルがしりとりとなって繋がっています。そんなつながりも会場でお楽しみください。