OGIKUBO ART CLUB
『Re"DIVE』
2020.8.18-2020.8.20
at WEST 2-E
過去と現在を結び、未来へ向け自分自身の世界観に潜水していく。
最初のペンギンは勇気を持って海にDIVEする。
私たちはこの展示をきっかけに勇気を持って
次の新しい自分/世界へとDIVEする。
ファーストペンギンに象徴されるように、新しいコトや表現に挑戦する部活を目指し活動する荻窪高校美術部による卒業制作展のリバイバル展示が開催中です。
3月に行われた展示会のリバイバルとして、新たな作品を加えて開催されているこちらの展示は、荻窪高校美術部の卒業生有志によるグループ展です。卒業制作展ということで、新たな環境へと"DIVE"していくという思いの込められた展示となっております。
こちらは今回の展示で新たに加わった柴山 日杏さんの作品『暖かい場所』。
とある日の部活動の風景を描いたものですが、これが「卒業制作展」に展示されていると思うと、何気ない風景がとても尊いものに見えてきます。
おしゃべりをしている生徒たちと、その輪から外れイーゼルに向かい絵を描いている生徒が対照的に描かれていますが、同じ空間で楽しいひと時を共有しているということが表情から読み取れます。
三色の絵の具のみで描いたという大高 孝太さんの作品。
もくもくと浮かぶ入道雲がこの季節にぴったりです。
夏を舞台にした映画作品を観ると、高確率で象徴的な夏の空のカットが挿入されますが、大高さんのこちらの作品はそれを彷彿とさせるように情緒があふれています。
pyonさんによる「泉へのオマージュ」。マルセル・デュシャンによる「泉」をモチーフとしています。
もともと「泉」は、芸術における既存の枠組みに対するカウンターとして、とある無審査の展示会でデュシャンが別名義で発表したもの。
そんな反芸術を象徴するレディメイド作品を、純粋芸術とも呼べる絵画作品のモチーフとするとは、シニカルでエッジの効いた作品です。
卒業制作展ということで、どの作品も力の入った作品で見ごたえも十分の展示です。
8/20(木)までの開催となりますので、ぜひ足をお運びください。