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水野 遥菜 / ガラエフ ロブシャン 『2 in 1 ART』



水野 遥菜 / ガラエフ ロブシャン
『2 in 1 ART』
2019.11.10-2019.11.12
at EAST 302

武蔵野美術大学出身の水野 遥菜さんと、アゼルバイジャン人のガラエフ ロブシャンさんの異色な2人展が開催中。ちょっと癖があって、ユーモラスな作品が並んでいます。






かつてバイト先の同僚だったという縁で実現したこの2人展。
美大に通っていた水野さんが、昔から趣味で絵を描いていて、いつか展示をしてみたいというガラエフさんに声をかけたことで今回の展示が実現。
二人ともに制作テーマは設けず、展示に向けて思い思いの作品を展示しています。

水野さんは今回、サイズの小ぶりな5点の作品を展示。
それぞれのモチーフは関係ないように見えますが、どれも言葉遊びのようなタイトルが付されており、その関係が見えてきます。この作品のタイトルは「しかし歌詞か死か鹿」。




少年らしき人物が四角い箱を暗闇の中で見下ろしている「白くて四角いヤツ」。
さてここでお気づきになったかと思いますが、1点を除き作品タイトルはすべて「しか」という二文字が含まれています。

これは水野さんの遊び心からきているもので、展示に向けて絵を描き始めるにあたって最初に思い浮かんだタイトルが前述の「しかし歌詞か死か鹿」。この早口言葉のような遊びのある言葉をきっかけに、続く作品にも「しか」をキーワードとするタイトルをつけたり、作品のモチーフに組み込んだのだそうです。




かつてシルクロードの要衝として栄えた、南コーカサス地方に位置する国アゼルバイジャン。日本人にとってあまり馴染みのないこの国からきたガラエフロブシャンさんの作品がこちら。

水野さんが資料を参照しながら絵を描くのとは対照的に、ガラエフさんはすべて自分の頭の中に描いたイメージをキャンバスに表現しているのだそうです。

どこかに存在する街なのか、それともそれとも空想の街なのか。
見れば見るほど不思議と引き込まれる作品です。




「現実のどこかに在りそう」な作品もあれば、こちらの写真の作品のように少しシュールで不穏さも漂う作品もあります。そんな異なるイメージがガラエフさんの頭の中に同居しているだなんて想像すると、これから先に描かれるであろう作品にも自ずと興味が湧いてきます。


バックボーンの全く違う二人の作品が並ぶ本展示は本日11/12(火)19時までの開催。
お近くにお立ち寄りの際はぜひのぞいていてください。


【 展示スペース:EAST 302 】