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無明 長夜 『NOTHING HAPPENS』

『NOTHING HAPPENS』
無明 長夜
2019.10.24  -  2019.10.26
[WEST 1-C]


NOTHING HAPPENS
結論はすべて一つ。
「何もお起こらない」

私たちはいつだって何かを起こしたくて行動し生きている。
いつだって変化が欲しい。
ただ行動した結果、どうなったであろうか。
本当に何も起こらなかったのだろうか。
筆者の心に当てはめて考察してみようと思う。





NOTHING HAPPENSと書かれた白い一枚の紙。
公衆電話の小銭を投入する部分に意図的に差し込まれた紙。
小銭を入れなければ電話は誰にもかけることはできない。
紙が貼られた薬瓶の中に入っているものはナット。
ナットを飲んでも何も変わらない。
そう。そのどちらも「何も起こらない」のだ。


こちらのWEST1-Cというスペースには人ひとりが入れるようなくぼみがある。
その中に入ると「透明」「必要なもの」「殻」という作品に囲まれる。
その瞬間私は確かに存在し、何者かを思い知らされる。
「何も起こらない」ようにしているのは自分自身で本当は変化を拒んでいたのかもしれない。


反転したNOTHING HAPPENSの文字。
本当は何かが起こっていることへの暗示だろうか。
このTシャツだけが反転されているのである。


作品のキャプションにはひとつひとつ文章が綴られている。
写真にその文字を重ねながらも、私自身が写真に対して感じた言葉も同時に重ねてみる。


無明 長夜さんの作品を見ていると自分が普段とっている行動がどんな結果をもたらしているのかどうかを考えてしまう。
1つ1つの写真の主張が観覧者の心を鷲掴みにし、まるで思考せよと言うかのように離さない。
是非皆さんも無明 長夜さんの作品を見て思考してみてください。

HP:https://www.joyamumyo.com/concept
Twitter:https://twitter.com/joyamumyo


【 展示スペース詳細はこちら WEST 1-C 】
staff すーじー