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KnitLisa『KnitLisa実験室 未完成と半過去 imperfetto』



KnitLisa
『KnitLisa実験室 未完成と半過去 imperfetto』
2019.10.21-2019.10.23
at WEST 1-G

今年もこの季節がやってまいりました。
ニット作家のKnitLisaさんが再びDFGにて個展を開催中。
今回のテーマは「imperfetto」。
一体どういう思いが込められているのでしょう。





徐々に秋が深まりつつある今日この頃。
冬仕度も始めなければなーと思い始める頃に開催されるKnitLisaさんの展示会は、もはや季節の風物詩となっています。

展示スペースに入ってみると、壁面には作りかけのニット作品が並んでいます。
今回の展示タイトル『未完成と半過去 imperfetto』の「imperfetto」とはイタリア語の文法用語で「半過去」をさします。「半過去」とは日本語の文法にはない概念ですが、「imperfetto」には「未完成」というもう一つの意味も含まれます。




「未完成」とはつまり「これから完成するもの」。
今回の展示では実際にKnitLisaさんが手を動かして作品を作っていたり、またニット教室の生徒さんが糸を紡いでいたり、とても穏やかな空気で溢れています。

弊廊で展示をスタートした頃から比べると、最近では編むことの楽しさを広げていく活動も精力的にしているKnitLisaさん。この写真を撮りに伺ったときには、1月に弊廊にて予定されているグループ展の参加者の皆さんがお揃いでした。




「アートとしてのニット作品」を目指しているKnitLisaさんは、「ニットを始めてみたいけれど、から始めればいいのかわからない」という人のためにこんなフローチャートを描いていました。

手袋や靴下、マフラーなどベーシックなものをベーシックに作りたければ、教則本でことが足りる。
そうではなく、自分だけのオリジナル作品を作り、作り楽しさを感じて欲しいというKnitLisaさんならではの、いわゆるカウンセリングの発想です。




そんな発想のもと作られたこちらの作品。

象徴的なエピソードがあり、写真に見える上半分は落ち着いたトーンの糸を編んでいるのですが、下に進むにつれた原色に近い強い色が使われています。

これは下に進むにつれ「何か足りないな」と感じたLisaさんが、ちょうど真ん中の青色のラインを皮切りに、だんだんとセオリーから外れて行ったのだそう。発想がまるでライブペイントのようですよね。


11月に入ればおそらくぐんと寒さは増すでしょう。
そんなときに体を暖めてくれるニットをぜひ探しに来てください。


<スペース詳細はこちら>

staff isaka