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『大蛇堂の妖怪掛け軸』 大蛇堂


『大蛇堂の妖怪掛け軸』
大蛇堂 
2019.9.3-2019.9.5
[WEST アートコーナー]

全国の妖怪を一万体描くことが目標だという大蛇堂さんの個展が開催中です。
大蛇堂さんならではの視点で描かれる、見た目は怖いけれどユニークな妖怪たちをどうぞご覧ください。




大蛇堂さんは全国津々浦々、地方の伝えられている妖怪たちを主に題材として取り上げ、絵に描き起こしています。妖怪を調べるとその土地に住む人々の慣習や生活文化と深く結びついていることがわかりとても興味深いですよ、と語る大蛇堂さん。
今回展示されている妖怪についてとても楽しげにお話してくださいました。



カラスノオギューという妖怪は大蛇堂さんの地元である宮城の妖怪。
この妖怪の伝承が残る地域では口角炎のことを「烏のお灸」と呼ぶそうです。
この「烏のお灸」は子供が烏の鳴き真似をすると烏が怒って口の端にお灸をすえてくるというもの。治す方法は炊きたてのご飯を患部に何度もつけてそれを屋根の上に投げて鳥に食べさせれば良いという言い伝えが残っているそうです。
なぜかこの地域では口角炎になる人が多いそうです。そして治療法のご飯には口角炎を治すために必要なビタミンBが含まれていることから、おそらく当時の地域の様子が妖怪という形で伝承されたのではないかと推卒できます。





ちなみに作品の掛け軸にも秘密が。実はこの掛け軸、葬儀の看板で使われる素材に印刷しているそうです。もともと外で使用されることを想定した素材なので、耐久性・耐水性もあり、劣化しにくいそう。日に当たって色が劣化してしまう、なんてことも無いそうです。以前葬儀会社に勤めていただ大蛇堂さんならではの工夫です。

妖怪が好きな人や民族伝承が好きな人、人外イラストが好きな方も大満足な展示です。今まで興味がなかった方はこの機会にぜひ妖怪や伝承を調べてみてもいいかもしれませんね。
会期は9/5まで。どうぞお立ち寄りください。

作家紹介

大蛇堂

大蛇堂は全国津々浦々の妖怪を描き、特殊技術により掛け軸を作成している。特に宮城県出身ということもあり、地方文献にしか登場しない宮城妖怪なども描いている。

活動内容
さまざまな文献・伝承・伝説にのっとった妖怪の掛け軸を作成している。宮城県出身なので、宮城妖怪には力をいれて多数描いている。
HP:https://orochi.theshop.jp/





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