SHIBUYA TSUTAYAとの共同企画展『10人×10日間のBOOK COVER展』が開催中です。
世界的な名画を見に美術館へ出かけずとも、より日常に寄り添った形でアートを楽しんでもらえるよう、本企画では総勢20人の作家による作品をブックカバーにしました。普段持ち歩く本に掛け、あなたの生活の一部としてアートが彩りを添えます。
本企画はSHIBUYA TSUTAYAが2019年より始動させた、若きクリエイターや表現者と、SHIBUYA を楽しくするコンテンツを産み出すプロジェクト「NEST」と連動した企画展です。 SHIBUYA TSUTAYAでは10組のアーティストをフィーチャーし、デザインフェスタギャラリーでは10組のアーティストを公募しました。アーティストによる原画作品はブックカバー化され、書店としての機能も持つSHIBUYA TSUTAYAにて書籍購入者に配布することで、身近にアートに触れてもらおうという企画となります。
展示レポートvol.1では公募による5組の作家をご紹介します。
■展示レポートvol.2はコチラ。
■展示レポートvol.3はコチラ。
■展示レポートvol.4はコチラ。
Taku',n
生と死、破壊と再生という言葉がここまで似合う作家もそうそういないのでは無いでしょうか。
TaKu‘ ,nさんの作品は流れるマグマのように、何億という細胞が死に生まれるように、
暴力的なまでに強い生命力が奥底で蠢き、まるで一つの意思をもっているよう。
もともとバラバラだったマテリアルがお互いを喰い合いながら一つになる様は、
1体では生きられない生物の悲しい性を思い起こします。
作家紹介
TaKu‘ ,n
芸術家
Painting, collage, mixed media, photography
あらゆるマテリアルを変容し、再生し、再構成する。
その作品は根源的に人間が持つ混じり合い強くなろうとする欲求への抑圧を解放する。
今回の作品"CUT UP NEW VISION"では都市の壁や風景をカメラにより取り込み
カットアップした写真の断片をホチキスにより再構成し、構図と色彩のキメラを作り出している。
変容し、再構成し鑑賞者の目に映りこんだそれは今までひとつとない新しい認知となり
繰り返し頭の中で再生され、視覚概念が新たに形成される。
カトウトモカ
モノクロのシンプルな線と計算された平面構図で、日々を生きる人々のささやかな日常を
軽やかなタッチで描きだすカトウトモカさん。
極限まで情報が省かれていながらも、画面の中の彼らの一つ一つの仕草からは、生活感
や人間臭さが伝わります。
作家紹介
カトウトモカ
illustrator
モノクロで絵を描いています。
街でみかけたひとや、ある日の自分のこと。
ひとの日常生活の瞬間を切り取って描きます。
お気に入りはuni POSCA、極細から極太まで。
他にも黒いインクのペンをいろいろ使います。
コーヒーと植物がすき。
[展示歴/経歴]
2019 《PEOPLE》グループ展 DESIGN FESTA GALLERY
《東京家政大学造形表現学科 卒業制作展》北とぴあ
2018 《しわしわのシーツ》グループ展 DESIGN FESTA GALLERY
[instagram]
https://www.instagram.com/tmktmk_
[Twitter]
https://twitter.com/okaca__
やましたみか
cyanotypeという特殊な技法を使用して作品を制作するやましたみかさん。
鮮やかな風景の向こうに滲むように見えるは、モノトーンとは違う、朧げで温かな青。
1つにそれぞれ異なるシーンが重ねられた作品は、人間の深層意識や記憶、視覚化では
捉えられない感情を想起させます。
作家紹介
やましたみか
写真家
1988 東京生まれ
2011 日本大学 藝術学部 写真学科 卒業
東京を拠点に年間多くの展示を行う
写真作品を創り出すというプロセスに重きを置く
主にcyanotypeという特殊技法を利用して制作をする
化学反応による“あお”が特徴
自己が感じた意識、感覚、欲望、問題をテーマに
作品づくりを行っている
[展示歴/経歴]
◎賞歴
2016 日本版画協会 第84回版画展 B部門 入選
2017 日本版画協会 第85回版画展 A部門 入選
2018 日本版画協会 第86回版画展 B部門 入選
◎個展
2015 「風呂女子」 @The Artcomplex Center of Tokyo / 新宿 (以下、ACT)
2016 「酔っぱらって夢をみる」 @ACT / 新宿
2016 「真夜中の訪問者」 @JINEN GALLERY / 日本橋小伝馬町
2017 「それは、ただ、美しい」 @ACT / 新宿
2018 「スロウドライブ」 @ACT / 新宿
[Webサイト]
[instagram]
@mikayamashita_cyano
澁澤 久実子
実在する具象そのものではなく、そこから感じ取った自然のカタチを画面に描き出す澁澤
さんの作品。画面に映し出されるは正にモノの本質ともいえるのではないでしょうか。
夜明けと朝の間の微睡むような空気を感じる色彩に心がとても落ち着きます。
作家紹介
澁澤 久実子
版画家・イラストレーター
1986年埼玉県生まれ。千葉県在住。東京家政大学造形表現学科卒業。印刷会社勤務、大学助手を経て2015年より主に展覧会での作品発表、書籍等のイラストやデザインで幅広く活動中。作品は版画でリトグラフの技法を用いて制作。やや抽象的な表現が多く、ものの形を感じ取り自然に湧き出てきたものを素直に描く事に努めている。趣味は山登りと温泉巡り。
[展示歴/経歴]
※過去5~6件ほど
※プロフィール/自己紹介文 のボリュームに合わせて増減可能です
2012,13 FEI PRINT AWARD 入選 / FEI ART MUSEUM YOKOHAMA
2014 個展/Gallery松林 (銀座)
2017 イラストレーション誌 第203回ザ・チョイス 入選 (アルビレオ氏.選)
2017 個展/OギャラリーUP・S
2017,18 MINI PRINT INTERNATIONAL DE CADAQUES (Spain)
2018 個展「みどりのかたち」展/Oギャラリー
2018 利根山光人記念美術館開館20周年記念「利根山光人記念大賞展」入選 (岩手県)
他グループ展 略
[Webサイト]
http://shibu.mameshibori.net/
[instagram]
https://www.instagram.com/kumiko_shibusawa
東 真里江
あら難い衝動、それを吹き出してしまいたい、しかしその衝動が何者なのかわからず、
ただただ翻弄される。
独学で絵を描き始めた東真里江さん。
彼女の描く作品には理性と本能の間で揺れる人間の苦悩と慟哭が表されているように感じます。
作品の前に立つとその激しさに、鑑賞者の心の深く柔らかい部分はいやが応にも剥き出しにされ、強烈なまでの衝撃を鑑賞者に残します。
作家紹介
東 真里江
画家
Painter
1991年、長崎県生まれ。看護師として働きながら、2017年より独学で絵を描き始める。
自分の内側から湧き上がる、言いようのない衝動があった。精神の奥深くを流れる、穏やかで揺るぎない生への衝動、そして精神の表在を流れる、激流のような死への衝動である。内的動機により、言葉にならないもの、かたちのない精神性を描こうとしている。
[展示歴/経歴]
2018
《HUMAN MUSEUM 2018》公募展 Tambourin Gallery
《第48回 純展》公募展 東京都美術館
《Taipei International Audio & Art Show》アートフェア Sunworld Dynasty Hotel Taipei
《過密》グループ展 Design Festa Gallery
2019
《CONNOTATION 》個展 光明寺會舘
《stella nova》公募展 Artcomplex Center Tokyo
[Webサイト]
https://marie-higashi.weebly.com/
[instagram]
https://www.instagram.com/marie.higashi/
以上、vol1のレポートでした。
展示レポートvol.2はコチラからどうぞ。
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10人×10日間のBOOK COVER展
2019年5月1日(水) - 5月6日(月)
11:00 - 20:00 ※最終日は19:00迄
EAST 302(20組)
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DFstaff minako