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ChiLyuu/Jun/まめもやし 『孕 繋 枯』



ChiLyuu/Jun/まめもやし 『孕 繋 枯』
2019.1.25-2019.1.27
[WEST 1-B]

ドライフラワー作家のまめもやしさん、点描画家のJunさん、銅版画と水彩画を描かれているChiLyuuさんによるグループ展が開催中です。
各々の作家活動の中で制作している作品を展示されている本展。
繊細で上品な作品の数々に癒されます。





本館では何度も展示を行ってくださっているまめもやしさん。
貰い物の花束をドライフラワーにしてみたことがきっかけで、作品を制作されるようになったそうです。
本展ではテラリウムや小さなブーケ、リースなど、小さな花をメインに作品展開をされています。
よく見ると、テラリウムにはてんとう虫などの小さな登場人物も!
小さくて可憐な世界観に心踊ります。



こちらはJunさんの点描画作品。
一見、動物をモチーフにした作品に見えますが、
よく見ると人間の身体と動物の身体の一部を組み合わせられています。
Junさんは一貫して「生命」をテーマとした作品制作を行っておられ、
この身体のコラージュのようなイメージは、生きる尊さや共存を連想させ、繊細な点描表現がよりテーマ性を引き立たせます。



ChiLyuuさんは銅版画を専攻されていますが、水彩画も描かれています。
本展では両作品鑑賞することができ、銅版画と水彩画を見比べると、作品のイメージの違いに気づきます。
どちらかというと硬い印象のモチーフで緻密さと力強さを感じる銅版画。
はたまた、猫や独特の滲みで描かれる柔らかい印象のある水彩画。
自身の中の二面性から出た表現を、ひとつの手法に絞るのではなく、銅版画と水彩画に使い分けて作品を制作されているそう。



本展では三名による合作も展示されています。
Junさんの鹿の緻密な点描画に、まめもやしさんがドライフラワーで花を添え、ChiLyuuさんが作品全体を温かな色で仕上げた作品。
展示空間と比例するかのような穏やかな作品に、お三方の優しくて朗らかな人柄が表れているようでした。

ちなみに、展覧会タイトルの「孕」「繋」「枯」はお三方がそれぞれ出し合った漢字。
それぞれの作品性と、輪廻転生のような印象がマッチし、本タイトルが決定したそう。

展示は1/27(日)まで。

<スペース詳細はこちら>


staff kome