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飯酒盃 かえで 『モラトリアム』



飯酒盃 かえで
『モラトリアム』
2019.1.27-2019.1.28
at WEST 1-A

プライベート感漂う小さな展示空間に、プライベート感漂う一連の人物写真群が並ぶ本展示。初めての展示とは思えないほど完成された個展の模様を紹介します。






もともと映像関係の仕事に従事していたという飯酒盃 かえでが写真を撮るようになったのは1〜2年ほど前のこと。趣味で続けていたものの、撮った写真をWEBで公開したり、ましてや展示したりなどの経験はなかったといいます。

しかしながらいざ蓋を開けてみると、そうとはとても思えないほどしっかりと写真からコンセプトが伝わってくる展示となっています。




レイアウトも整然としていて、いわゆる同ポジ写真がシークエンスを構成しているのが見て取れます。映像関係にいた人だからなのか、どことなく絵コンテというか、写真のセレクトやレイアウトが映像的にも見えます。

同ポジの写真が続くさまはまるで映画フィルムをコマ送りで見ているような感覚を呼び起こします。細かな連続性が視覚化されていることにより、現場に流れる時間が凝縮され、写真を介してまるでこの現場にいたかのような視点が鑑賞者にも芽生えてきます。




作品はモノクロームのものとカラーのもの、それにインスタントフィルムの写真で構成されたおり、カラー作品はフィルムカメラで撮影されています。

共通して言えるのは撮影者と被写体との距離感が非常に近いこと。
物理的な距離はもちろんのこと、写真からは精神的な距離感までもが非常に近いという印象が伝わってきます。


今回は2日間のみの展示となりますが、興味のある方はぜひ足をお運びください。

【展示スペース:WEST 1-A】