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津田『re : solve』



津田
『re: solve』
2018.9.21-2018.9.27

吸い込まれるような青が空間いっぱいに広がる津田さんの個展『re: solve』。
印象的な色彩に現実と非現実が混ざり合った世界観をたっぷり堪能できる、自身初の単独個展が開催中です。







グループ展やデザフェスのイベント出展で作品をお見かけすることもありましたが、今回は初の単独個展という津田さん。

2年前のグループ展『dayrain』でも強く印象に残っていたのですが、今回は同じスペースに津田さんの作品のみ。さらにスケールアップした数々の原画作品が並んでいます。

原画作品は日本人のみならず海外の方からも大変人気で、展示から旅立って行ったものもあるのだそう。ちなみに津田さん、海外のお客様が多いDFGでの展示のために英語対策をして展示に臨まれたのだとか。備えあれば憂いなし!




なんといっても特徴的なのが青の色遣い。
絵は独学で始めたそうなのですが、だからこその形式にとらわれない色彩感覚が印象に残ります。

「青」だけでなく、描かれている世界も特徴の一つ。
日常のありふれた、誰の思い出の中にもありそうな風景の中に、非現実的な要素が紛れ込み心地の良い違和感とノスタルジーが生まれています。

ちょっと前に夏が終わったばかりなのに、背後にそびえる入道雲と群青色が次の夏を待ち遠しく感じさせます。




展示会場に画材を持ち込み、在廊中はドローイングも行なっています。
会期中に作品が増えていくのはギャラリーでの展示ならではですね。
もちろん会場でしか見れないものばかり。

さらにもう一つ津田さんの作品の特徴をあげるとするならば、しなやかで細密な線。
正確なパースの取れた線で都市のビル群を描いたかと思えば、柔らかで肌さわりの良さそうな曲線で描く人物の髪の毛の表現も見事。ぜひ展示に来たときは顔を近づけてその緻密さに注目して見てください。




展示会場ではご覧のようないわゆる「青の見本帳」も観覧できます。
これだけのこだわりがあるからこそ、津田さんの無二の世界観が出来上がっているのです。
それぞれにちゃんと名前のある色ですが、作品を各色を順番に並べて感覚的に使っているのだそう。自然と手が動くんですね。


こういった形での個展は初とのことで、本展示は貴重な機会となっています。
ご本人も在廊しているので、ぜひお話を聞きながらどっぷり作品の世界に浸かってください。


津田

https://www.instagram.com/tsudayukiyo/
https://twitter.com/yutsukidayo

【使用スペース:WEST 1-G】