『solo exhibition karma』
TAKUYA TAKEUCHI
2018.8.17 - 2018.8.21
なんとも緻密な独自の世界を、線、線、線…で紡ぐ竹内拓弥さんの個展が、現在WEST館1-Dにて開催中。その奥行きは、じっとみつめればもはやじぶんがどこにいるのかわからなくなりそうなほど。スペースに足を踏み入れればその世界に吸い込まれてしまうような錯覚に陥ることと思います。
そんな本展の様子を一部ご紹介いたします。
かっちりと、一見かしこまった額縁におさめられた絵画たち。
しかし、たとえばひとつの作品に近づいてご覧いただくと…
この立体感、この密度…。
目が回ってしまいそうなほどの迫力に驚愕すること間違いありません。
しかも竹内さんはこれらの作品をすべて手描きで描いてらっしゃるのです。
一本一本の線と向き合う様を想像すると気が遠のきそうなほど。
混沌としながらも均整のとれた画面には狂おしいほどの美しさが漂います。
全体のバランスや奥行き、色合いなど、様々な要素を熟考しながらひとパーツひとパーツをじっくりと、下書きなしで描いていくのだそうです。
サイケデリックかつエキゾチックな柄にも見えるこの均衡。
この作風は、テキスタイルを学ばれていた頃の課題などを通じて確立していったそうなのですが、それにしても誰にでも成せる技ではないですよね。
さらに、モチーフとして描かれているものたちは、一見幻獣かなにかなのかと思いきや、
制作当時竹内さんご自身がはまっていた食虫植物だったり……
ご自身が飼っている熱帯魚だったり、特定の架空の世界を作り出すことへのこだわりはあまりなく、「好きなもの」を織り成すことで一枚の絵を作りあげることが多いのだと語ってくださいました。
どの魚もちゃんと実在するとのことなのですが、完全に竹内さんの世界を構成する一要素として成り立っている……
本作は竹内さんの最新作。
この迫力はぜひとも実物をご覧いただければ。
モチーフひとつひとつの大きさや柄、色合いの調整によって奥行きが生まれ、また、おなじモチーフが連続しても単調ではない複雑なリズムを感じさせます。
竹内さんの作品のモチーフに必ず含まれるたくさんの「眼」たちにじっとみつめられる、渦巻くこの世界を是非堪能しにいらしてください。
グッズも展開されていますので、お気軽にお手にとっていただければと思います。
本展の開催は21日まで。どうぞお見逃しなく!
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TAKUYA TAKEUCHI / 竹内 拓弥
主にペンによる細密画を制作。
モチーフとして必ず「眼」が登場し、余白無く画面全てを埋め尽くす。
HP: https://takuyatakeuchi.wordpress.com
twitter: https://twitter.com/chick_unknown
YouTube: https://www.youtube.com/channel/UCWzObENOz5kZM-0xDNOUmnQ?view_as=subscriber
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