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erina 『410』


erina
『410』
2018.5.10 - 2018.5.11
EAST 201

410 = 視点 をテーマに掲げた本展示会は、ペンで描かれたおとぎ話や童話など既存の物語を本筋とは違った視点から見るという意欲的な作品が並びます。





『410』では、私たちがよく見知っている物語のワンシーンが描かれた作品が展示されています。
ただそこに描かれた絵は一筋縄ではいかない、本来の物語そのままではなく、erinaさんの視点で描かれています。

物事には二面性があるとはよく言ったものですが、1枚の紙面からは見る人によって異なった解釈が生まれるようなものになっていて、それこそがこのアートのねらいであるそうです。


こちらはロミオとジュリエットから着想を得たという1枚。
「ランデヴー」というタイトルから、あなたならどんな視点をこの作品に見出しますか?


「ウサギとカメ」からの1枚。
この絵の中からは影のウサギと、亀の甲羅(のリュック?)を背負った人間がスケートボードに乗って競争しています。

こうなってしまうともう、どちらが勝つかわかりませんね。
既存のもの少しイジるだけで、ときにはまったく正反対なことが起こりうるのが創作のもつ凶暴性のひとつ。
世の中を取り巻くすべての事物を先入観で見ていては、その裏に隠れているものに気づかない…かもしれません。

情報が錯綜する現代に警鐘を鳴らす存在として展示会『410』を開催したとも私には見えました。


ここに掲載した写真はごく一部。
ぜひ現物を見て、あなたの考え方で作品と向き合っていただきたいと思います。

【 展示会場 : EAST 201 】

chida